意外?これから伸びる大学はこれだ! 資格取得実績や、留学者数に注目

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異文化体験を後押し

豊田工業大はインターンシップ、名古屋商科大は国際ボランティアに力を入れている。座学では得られない経験は、就職のときに高く評価されている。

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トヨタ自動車が社会貢献活動の一環で創設した単科大学で、例年、就職率は100%。少人数で実践的な教育を徹底した結果で、必修のインターンシップはその代表だ。「企業の生産ラインや開発・研究部門で、1年次に4週間、3年次に5~6週間、実習しています」(渉外広報室の橋本信也さん)。定員80人の工学部の偏差値は63と難関。『大学ランキング』の、「教員1人あたりのエルゼビア研究業績掲載論文数」、「初年度納付金(安い)」(工、理工学部)でも1位。教員の質の高さや学費の安さも人気だ。

名古屋商科大が学生に勧める国際ボランティアは、「早い段階から国際感覚を身につけてほしい」という思いから、1年生の夏から参加できる。14年度は参加者71人のうち、24人が1年生だ。

参加費は2~3週間の食費、住居費など4万7千円。航空券代は15万円を上限として大学が負担する。ボランティアの前後で1~2週間、見聞を広めるための一人旅ができるのも特徴だ。「国際ボランティア論」を受講し、ボランティア後にレポートを出せば、単位として認定される。

「現地で共同作業するメンバーは10~15人。さまざまな国の人との協働を通して、異文化を学び、協調性やコミュニケーション能力が身につきます。これをきっかけに他の留学プログラムやインターンシップに参加する学生も多いです」(国際交流担当の齋藤慎二さん)

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「国際人育成」を目指し、現在は51カ国・地域の344大学と留学の提携をしている。「留学生派遣」(16単位以上取得)では、2位の早稲田大(559人)の倍以上の1254人で断トツの1位だ。「約30種類の留学プログラムの期間は4週間から3年間まで用意。希望に合ったものを選べます」と、国際交流部の廣本玲子さん。偏差値53の英語キャリア学部と昨年新設の英語国際学部では留学が原則必修。『大学ランキング』の「キャビンアテンダント採用」で1位、「国際ボランティア」は4位だ。

グローバル人材の育成も、今後、伸びていく大学のキーワードだ。留学生派遣数が第1位の関西外国語大は、13年度の留学派遣学生が約1600人、留学受け入れが約700人で、2300人を超える国際交流を展開している。

近年、「グローバル」「国際」がつく学部が次々に新設されているが、石原さんは注意が必要だという。

「グローバル系は入学定員が少なく、難しいことが多い。今までは欧米について学ぶ学部が多かったが、昨年新設の上智大の総合グローバル学部のように、今後はアジアに力を入れるところが増えると思います。語学教育、グローバル人材の育成、社会学的アプローチなど、何に力を入れているのか、しっかりとチェックしてください」

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