意外?これから伸びる大学はこれだ! 資格取得実績や、留学者数に注目
異文化体験を後押し
豊田工業大はインターンシップ、名古屋商科大は国際ボランティアに力を入れている。座学では得られない経験は、就職のときに高く評価されている。
名古屋商科大が学生に勧める国際ボランティアは、「早い段階から国際感覚を身につけてほしい」という思いから、1年生の夏から参加できる。14年度は参加者71人のうち、24人が1年生だ。
参加費は2~3週間の食費、住居費など4万7千円。航空券代は15万円を上限として大学が負担する。ボランティアの前後で1~2週間、見聞を広めるための一人旅ができるのも特徴だ。「国際ボランティア論」を受講し、ボランティア後にレポートを出せば、単位として認定される。
「現地で共同作業するメンバーは10~15人。さまざまな国の人との協働を通して、異文化を学び、協調性やコミュニケーション能力が身につきます。これをきっかけに他の留学プログラムやインターンシップに参加する学生も多いです」(国際交流担当の齋藤慎二さん)
グローバル人材の育成も、今後、伸びていく大学のキーワードだ。留学生派遣数が第1位の関西外国語大は、13年度の留学派遣学生が約1600人、留学受け入れが約700人で、2300人を超える国際交流を展開している。
近年、「グローバル」「国際」がつく学部が次々に新設されているが、石原さんは注意が必要だという。
「グローバル系は入学定員が少なく、難しいことが多い。今までは欧米について学ぶ学部が多かったが、昨年新設の上智大の総合グローバル学部のように、今後はアジアに力を入れるところが増えると思います。語学教育、グローバル人材の育成、社会学的アプローチなど、何に力を入れているのか、しっかりとチェックしてください」