
どれだけお見合いをしても交際に発展しない……。そんな年収900万円30代男性の苦悩を紹介します(写真:Luce/PIXTA)
婚活でどんな人が結婚できるのか? それは、あきめずに出会い続けた人だ。成婚退会していくときに、みなが口を揃えて言う。「(結婚する相手とは)出会ったときから違和感がなく、とんとん拍子で進んでいった」と。しかし、そうした相手に出会うまでが苦難の道のりなのだ。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、婚活を始めてから2年7カ月、36歳男性の成婚までの経緯をつづる。
しんじ(36歳、仮名)が、入会面談にやってきたのは7カ月前のことだった。すでにそれまでに2年間の婚活をしてきた。

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「最初の半年間は、婚活パーティに参加していましたが、そこではまったく手応えがなかった。
その後に大手の結婚相談所に入りました。ここはマッチングしても会わないままお見合いが流れてしまったり、一度お会いして交際になっても、そこから一度も会うこともなく交際終了が来たりと、出鼻をくじかれることが多かった」
そこで前相談所での契約期間が満了したので、仲人型の結婚相談所に活動の場を移すことにしたという。
仲人型のほうが結婚への近道だと思った
「婚活に臨む熱量は、人それぞれに違うのだというのを痛感しました。ただ時間は有限だし、仲人さんが間に立って、ある程度ルールの整ったなかで活動をしていったほうが、結婚への近道だと思ったんです」
しんじは身長172cmのスリム体型で、清潔感のあるハンサムだった。年収は900万円超えで、婚活市場においては好条件の男性だ。にもかかわらず2年間活動して、結婚相手が見つからなかった。つまり、それだけ結婚相手を見つけるのは、簡単なようで難しいのだ。
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