「打率は1%」苦戦する年収900万の30代男性の婚活 真剣交際まで進んだ唯一の女性とゴールイン

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大手相談所でお見合いした人数は、89人。そのうち交際になったのは13人。そこから結婚を前提にした真剣交際に入ったのは、0名。私のところでは、お見合いしたのが33人、交際に入ったのが11人。そこから真剣交際に入ったのは1人。その真剣交際に入った、かな(41歳、仮名)との成婚を約3カ月半の交際の後に決めた。

しんじは好条件なので、お見合いは組めるのだ。ただ仲人見でいうと、そこから交際に入れる確率が好条件の男性にしては、低いと思った。それは、なぜなのか。まずは私の会員女性2人とお見合いをしたのだが、2人とも“交際不成立”の返事だったので、その理由を女性たちからヒヤリングした。

しんじとの交際を断った女性2人の証言

お見合いをした1人目のみさき(35歳、仮名)は、言った。

「なんだか取引先の営業マンと話しているような印象でした。お店でのエスコートや注文の仕方もスマートだったんですが、お見合いというより、仕事でもてなされている感じ。お付き合いしても、恋愛関係には発展しない気がしました」

2人目のやすえ(37歳、仮名)も、言った。

「私のほうが年上ですけど、なんだか会社の上司と話しているような雰囲気でした」

話し方や所作に関しては、私もそこが気になっていた。間違いなく、誠実で真面目。しかしながら、恋愛では理路整然とした口調や隙のない所作をする男性は、女性たちから選ばれない。

そこで、しんじにはこんなアドバイスをした。

「形が整いすぎたもの、完璧なものに、人は魅力を感じないんですよ。しんじさんは、よくいえば気が利きすぎる。ただそれが、先回りしてやりすぎてしまう印象を与えてしまうんじゃない? もっとゆる〜く、肩の力を抜いて女性と対峙したり、話をしてみたりしたらどうかしら」

ただ先述もしたが、お見合いは組めていたので、彼が変わるのではなく彼を受け入れてくれる女性が現れたら、それが成婚につながるのではないかとも思っていた。

そこからも断ったり断られたりが続くなか、よしえ(35歳、仮名)とは、お見合いを含め4回会うことができ、順調に交際を育んでいたようだった。これはうまくいくのではないかと思っていた矢先に、しんじから交際終了を伝えるLINEが入ってきた。

『再来週に予定していたデートが“忙しい”とのことで、突然キャンセルになりました。代替案の提示もないので、彼女としては私と距離を置きたいのでしょう。一度滞ると、婚活はうまくいかない。交際終了にして次の出会いに向かおうと思います。よしえさんの相談室には、“楽しい時間をありがとうございました”とお伝えください』

そして、私が交際終了を出そうとお見合いサイトにいくと、よしえの相談室からはすでに交際終了の連絡が来ていた。その理由がこうだった。

「先日のデートのときに『自分のことをどう思っているのか』と(しんじから)聞かれたようで、『下ネタが多い。体を触ってくるのも嫌だし、LINEが長いのも嫌だし、中身を知らないのに外見ばっかりほめて、何がいいと思っているのか理解できない』ということを全部話したようです。

本質的なことは理解してもらえないようで、結局、自分の意見を押し通す感じが今後を考えられる相手ではないと思ったそうです。残念ですが、交際終了でお願いします」

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