きよし(41歳、仮名)はシフト制の仕事で働いていて、年収が450万。背が高くやせ型で、清潔感もあり、見た目は女性が好むタイプだ。活動をして1年になるのだが、結果が出せずにいた。
先日、こんな連絡を入れてきた。
「今の仕事に就いている以上、婚活を続けても結婚まで結びつく交際をしていくのは難しいというのが、活動を続けてきた実感です。婚活で結果を出すためには、仕事を変えることが近道だと思います。そこで、転職活動をすることにしました。次の仕事が決まるまで婚活は休みたいです」
婚活がうまくいかない理由を、きよしは「シフト制の勤務形態だから」と考えたようだ。土日休みではないし、日によっては早朝出勤や深夜就業もある。
「カレンダー通りに休んでいる人たちに比べると、お見合い日程の時間調整が難しい。交際に入っても会える時間が少ない。そこが不利だと思うんです」
さらに、うまくいかないもう一つの理由が、年収だと考えた。
失敗するのは年収の低さだけが原因なのか
「年収が低いから、お見合いの受諾率も悪い。カレンダー通りに休めて、もっと年収のいいところに転職しないと、このまま婚活を続けても成果が出ない気がします」と彼は言うのだが、受諾率に関しては平均値だった。
婚活を経験したことのある人ならわかるだろうが、20件のお見合いを申し込んでも、受けてもらえるのは1、2件。男女ともこのヒット率だ。なぜかと言えば、自分の年齢や条件は棚上げして、好条件の人たちに申し込みをするからだ。
女性が申し込むのは、年齢が近くて、見た目も、経歴も、年収もよい男性。男性が申し込むのは、年齢が若く、見た目がかわいらしい女性。婚活は競争社会だ。好条件の人には申し込みが殺到するので、自分が希望した人たちとお見合いが成立するのは、とても難しくなる。
そんななかで、きよしはお見合いもできていたし、交際に入った女性も何人かいた。ことに6人目にお見合いして交際に入った、フリーランスで仕事をしているようこ(36歳、仮名)のことは、とても気に入っていた。しかし、3回目のデートを終えた後、ようこからお断りが来た。
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