婚活の失敗が「勘違い」だと気付かない男女の結末 問題は年収でも歳でも容姿でもないという事実

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「どんなに経歴がよくて、立派な仕事をしていて、年収があったとしても、父親みたいに年の離れている人とは、お会いする気持ちにはなれない。今、プライベートで出会った人で、ちょっといいな、と思っている男性がいるんですけど、これもうまくいくかどうかわからないですし。やっぱり37歳の私は結婚できないのでしょうか」

確かに年を取ると、女性の婚活は不利になる。しかし、さとえが結婚できない原因は、そこにあるのではない。

3人に共通する「婚活の失敗原因」とは…

きよしとかずひと、そしてさとえ。彼らは三者三様に結婚できない理由を、これまでの自分の婚活から導き出しているのだが、それらが正解ではない。結婚できない理由は、たった一つ。これは3人に共通している。

「相手の気持ちを手に入れることができていない」のだ。

きよしは、会うほどにようこを好きになっていった。ところが、彼女はそうではなかった。ようこが交際終了を出してきたのは、2人の働く時間がバラバラで会う時間を見つけるのが難しかったからではなく、彼の年収が低かったからではなく、ようこがきよしと同じ熱量で彼のことを好きにならなかったからだ。

かずひとのケースもしかり。彼は、りえとくみと毎日LINEのやりとりをし、デートを重ねていた。そして、彼が積極的に動くのを辞めたら、女性のアクションもなくなった。

りえはコロナに敏感だったが、彼女が彼を失いたくないと思っていたら、会えない状況下こそLINEをせっせとしてきただろう。くみもかずひとを好きになっていたら、結婚後も働くことを考えたかもしれない。好きな気持ちが育っていなかったから、専業主婦発言で嫌な顔をされた途端に、気持ちもが冷めてしまったのだろう。

さとえにいたっては、お見合いでは意中の人に出会えなかった。でも、現在婚活以外で出会った人に、“いいな“と思える人が出てきた。それなのに、“どうなるかわかない“と、最初から気持ちが後ろを向いている。これでは相手の気持ちを手に入れることはできない。

声を大にして言いたいのだが、お見合いにせよ、自然の出会いにせよ、自分が好きになれる相手は、そう簡単に見つかるものではない。だからこそ、そういう相手に出会ったときには、その相手の気持ちを手に入れようとしていくことが大切なのだ。

手に入れるためにはどうしたらいいのか。毎日LINEをしたり、週に1回デートをするのも大事なのだが、それは婚活をうまく進めていくためのアクションにすぎない。大事なのは、相手の気持ちに寄り添っていくことだ。相手の気持ちが今どこにあるのか、どんな状況なのかを見ていきながら、一緒に好きな気持ちを育てていくことなのだ。

婚活がうまくいかないのは取り巻く条件ではなく、出会った相手の気持ちを手に入れられない自分にあるのだというのを、忘れないでいてほしい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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