闘病14年、享年21歳のアイドルが遺した生きた証 小学2年から脳腫瘍と闘い続けた丸山夏鈴の人生

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9月に初のワンマンライブで披露されたオリジナル曲『Eternal Summer』は、作詞家のまいさんが夏鈴さんのブログやTwitter(https://twitter.com/karin_maruyama)のつぶやきをベースに歌詞を作った。病気と向き合いながらアイドル活動する夏鈴さんが端的に表現されている。

歌詞のベースとなったとされるつぶやきの1つ

普段は普通に明るく、休業などの際は病状をつづる。それでも病気の苦しさやつらさなどの心配をかける表現は極力避けており、「ぶらっくきゃっと」の最終更新にあるようなMRI画像を載せることもなかった。それがアイドル・丸山夏鈴としての公開の線引きだった印象だ。

「長く生きられないかもしれない」から「一生懸命やるしかない」

それでも、病魔は“心配をかけないライン”を無視して襲いかかってくる。2014年11月末、再発が告げられた直後のニコ生放送や撮影会では不安定な精神状況が隠せなかった。年末には7回目の切除手術を受けることになったが、これまでで最も長い12時間施術となり、医師からの説明もこれまで以上に厳しいものだった。この時期、ブログではこれまで直接的な言及は避けてきた「死」についても吐露している。

<本当に何でって思う!
病気きらい。
自分も「なんでかりんばっかり?」って
何回も思った!
人がいつ病気になるのか
しんじゃうのか分からない。
ああー病気っていやだ!
そう思います。
でも治さないとしんじゃうし。
つらいけど。
しんじゃうのやだ!
って言い出したらきりがないけど
しぬのが怖いって思うから人は
必死に生きるんですねぇ。
私は7回生き返ったから
いろんなことに挑戦出来るように頑張らなきゃ!
やりたいことは見つけたから、あとは夏鈴党員さん(※筆者注…ファンのこと)と一緒に進みます。
手術の説明聞いて今回複雑そうだなって思ったけど
先生は今まで通りの丸山夏鈴でいられるようにしてくれました。
大事な血管まで入り込んでたから仕方ないから全部綺麗に血管ごととって
別なとこから血が流れるようにしたんだって…
お医者さんすごいね…(*´pωq`)>
(かりんの夢への階段/2013年12月23日「手術から一週間」)

年明けに傷口を塞ぐための再手術をもう一度受け、1月末に退院。今回はリハビリに時間を要し、復帰には4月までかかった。本人が知るのは数カ月先になるが、この時点で腫瘍が肺に転移しており、母には余命が告げられていたという。

発熱はないが咳が止まらず、体重は1カ月で7kgも落ちた。ステージでも満足なパフォーマンスが望めず、本来の自分の力が出せない。2014年10月17日にはライブ活動の休業に加え、厳しい現実をできるかぎり伝える決心をする。

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