文面と行間から吹き出る激烈な感情
頼ることができない孤独を 知っていますか
死を迎えるときは、心にわだかまりを残さず、やりきった感情に満たされるのが理想ではないだろうか。けれど、自分ではどうしようもできない悔しさや怒り、悲しみを抱えざるをえないケースも少なからずある。そして、その思いがそのままネットに残り続けることもある。
ある女性が残していったブログがある。冒頭のような激烈な感情を込めた日記が1カ月のうちにいくつも投稿され、亡くなって10年以上経った現在も当時のまま残っている。亡くなる前後の一時期は友人が管理を代行していたが、2010年2月の最終投稿以降はコメント承認などの作業をした痕跡がない。管理人にメッセージを送っても返信がない状況が少なくとも6年前から続いている。廃屋に近い状態といえるかもしれない。が、残された文章と感情は経年劣化していない。
そっとしておくべきかもしれない。けれど、世の中に向けて放った声があるのなら耳を傾けてもいいのではないだろうか。
女性がブログに記事を投稿したのは2009年6月25日から7月29日までの間だ。このブログがどういう意図でなぜ書かれたのかは、その28本の投稿を読み込むと見えてくる。
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