岡山の「高卒」男子、「商社マン」になる

居酒屋バイトから一念発起、今はインド勤務

常盤:もう一方の理由は、インターネットです。ネットを通じて、世界を舞台に活躍する人々と知り合う機会がありました。自然と自分も日本の外を意識するようになりました。

石崎:なるほど。ちなみに当時、英語はできたのでしょうか?

英語はまったくできなかった。一心不乱に勉強!

常盤:いえ、期待どおり、英語はまったく話せませんでした(笑)。とりあえず英語だ、ということで、まずは文字どおり、一心不乱に英語を勉強しました。インターネットにはさまざまな勉強方法、教材が掲載されており、自分なりにいろいろと吟味しながら学習を進めました。

石崎:独学で勉強した、ということですね。確かに、インターネットでも書籍でも、いい教材はいろいろと見つかります。やる気があれば、以前より語学習得の難易度は下がっていますよね。その後、どういう経緯でインドへ?

常盤:海外に出ようと決めた後、いろいろと手段を探していたときに、大阪府のグローバル人材育成プログラムというのを見つけて、応募しました。選考を通過することができ、まず、3カ月は香港で語学研修をし、そこからインドへ行くことが決まりました。

インドでの最初の3カ月くらいは、デリーにある日系企業でインターンシップのようなことをしていましたが、その現地法人の社長を通じて、現職を紹介していただき、縁があって入社することになりました。

石崎:語学研修、インターン、そして就職……。海外で働くためのステップを短期間で見事にこなされたわけですね。現在は豊田通商のインド現地法人、しかもデリーやムンバイではなく、アーメダバードという少し辺鄙な所に滞在されていますね。

赴任した州は、お酒禁止

常盤:アーメダバードはまだ都会とは言いがたいですが、今のインドで最も注目されている場所と言っていいでしょう。歴史的に見れば、ガンジーが平和主義運動を行ったところで、また、現首相のモディ氏が州知事を務めたグジャラート州の中心地でもあります。

インフラが整備されており、停電のない都市としても有名で、日本企業を中心に外資がどんどん入ってきています。唯一厳しいのが、お酒が禁止されている州だというところです。日本人には少しこたえますね。

石崎:アーメダバードの仕事の現場は、どういったものなのでしょうか?

常盤:豊田通商はインドを最重点国として位置づけており、積極的にさまざまな事業に取り組んでいます。また、インド全域に計50人ほどの日本人駐在員を置いています。アーメダバードには日本人はまだ私ひとりしかいませんが……。そして、イメージのとおり、インドは非常にユニークな国で、物事がスムーズに進むことはまずありません(笑)。必ず何かが起こる、それがインドです。

次ページ週に2、3回はインド人と同じテーブルでカレーを食べる
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