TOEFL(IBT)50点からの大躍進!
岡雄大さんは、日本の大学生が至難の業と思うであろうことをやってのけた。新卒で、投資ファンド、しかも本場アメリカの企業へと入社したのだ。プライベー ト・エクイティ・ファンドに入るには大変な競争があり、通常は外資系コンサルや大手投資銀行、さらには時に海外のMBAなどを経て入社するものである。そ れを新卒で、しかもアメリカのファンドへ入り込んでいってしまった。彼はいったいどんな魔法を使ったのだろうか?
最初はTOEFL(IBT)が50点そこそこだったという早稲田大学の学生が、ひとり勉強を重ねながらアメリカへ飛び込み、職を手に入れた。日本支部勤務を経て、アメリカ西海岸へ。必ずしも日本人相手のビジネスというわけではなく、対等に外国人たちと競っていかなければならない。戦いの日々だったことだろう。
現在はシンガポールに拠点を移し、パートナーと自身のファンドを立ち上げた。そんな岡さんの過去、現在、そして未来について伺っていきたいと思う。
——いきなりアメリカへ飛び出し、しかもファンドへ就職。どのように異国での就職活動を進めていったのでしょう?
単純に会社へ履歴書などを同封して応募をします。と言っても、実際にあるポストが募集されているわけではないんです。電話やメールで直接連絡を取ってみたり、知人を介して頼み込んでみたり。日本と海外では就職活動のいろはが異なります。
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