進路は、鳥肌が立ったときに選べ!
大久保智夫さんのモットーは、「自分の進路は鳥肌で選べ」。非常にシンプルだが、周囲の状況や意見を気にしてしまいがちな日本人にとって、このことは意外に難しい。大学3年生のときにバングラデシュに行き、NGOで現地の子供たちへの教育業務に従事した。任期を終え、帰ろうとする彼を子供たちは泣いて引き止めた。そこで立った鳥肌を、彼は今でも鮮明に覚えている。
その後、より現場を理解するため青年海外協力隊としてモザンビークへ。
ハーバード大学で修士号を取得後、現在はユニセフのネパール事務所にて勤務している。
アフリカの大地で彼が見たものとは。ハーバードでの学びとは。また、国際機関へのジョブサーチングや職場環境とは。
悩み続けながらも、自身の理想を追い続ける大久保さんの人生をうかがってみたい。
石崎:大久保さんは、現在は国際機関の職員として、ユニセフのネパール事務所に勤務されています。いつから、開発という分野に興味を持っていたのでしょうか?
大久保:興味、という意味では早い段階からずっと持っていました。大学の頃は開発経済のゼミにも入っていましたし、石崎さんと出会ったのもそのゼミでしたね。
石崎:そうですね。澤田康幸教授の開発経済学のゼミでした。あのゼミからは、JICA、国際機関、研究者などの立場で開発の最前線に立つ人材が多く輩出されていますよね。大久保さんも、迷いなく開発の道へ入っていった、そんな感じに見えました。
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