「モノのインターネット」の普及は進むのか

新たなバズワードにIT業界は沸いてるが…

韓国の電機メーカーLGエレクトロニクスのブース(写真:Isaac Brekken/The New York Times)

ラスベガスで9日まで開催された世界最大の家電ショー「International CES 2015」(米ラスベガス)は、いろいろな意味で巨大なイベントだ。展示面積はアメリカンフットボールのフィールド35個分に相当する18.6ヘクタール。3500社を超える企業が出展し、来場者は15万人を超えると予想されている(1月4日記事執筆時点)。

もっとも近年のCESはわくわく感に欠けるところがあった。展示されていたのが既存品に多少新味を加えただけの3Dテレビのような製品や、仮想現実(VR)を楽しむためのごついヘッドマウントディスプレーなど、新しいけれど一般受けしないものばかりだったのだ。

単なるコンセプトにとどまらない

だが今年のCESは、話題の「インターネット・オブ・シングス(IoT、モノのインターネット)」を追い風に新たな出展社が増えた。IoTとは、身の回りのさまざまな機器がインターネットに接続され、専用アプリを載せたスマートフォンなど使いやすい機器を介して操作できるというコンセプトだ。

今年のCESには、無線LANにつながった天井ファン(ネット対応温度計から操作が可能)や自動化されたドアロックや電灯スイッチ、LEDライトといった製品が出展された。スポーツ衣料ブランドのアンダー・アーマーはネット接続機能をもつウエアを、米ガールスカウト連盟は新しいアプリを引っ提げての出展となった。

コンサルタント会社アクセンチュアで通信・メディア・テクノロジー部門のマネージングディレクターを務めるジョン・カランに言わせれば、今回のCESで発表されたのは「コンセプトに留まらず、実際運用されつつあるデジタル生活」の関連製品だ。「IoTは生活のほぼ全ての側面とかかわりをもつ。このため、多くの企業が参入し、新しいパートナーシップも生まれている」

次ページ新しいパートナーシップが生まれる場に
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • グローバルアイ
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT