「モノのインターネット」の普及は進むのか 新たなバズワードにIT業界は沸いてるが…

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セキュリティの問題が重要視される、ベビーモニターなどのディスプレイ商品(Nexiaのブースにて、写真:Isaac Brekken/The New York Times)

CESとしては異例のことだが、ネット接続機器の増加によりセキュリティの問題も注目が集まる。従来、CESで注目されたのは単独で使われる製品が多かったため、セキュリティやプライバシーが大きな話題になったことはなかった。

だが専門家に言わせれば、今年の最も大きなセキュリティ上の懸念材料は、ネット家電を介して家庭用のセキュリティシステムや監視カメラ、テレビやネット対応ベビーモニターなどがハッキングされる可能性だ。

そこでネットセキュリティ会社のビットディフェンダーは、家庭内ネットワークに接続してネット家電を悪意あるプログラムから守る機器「ビットディフェンダー・ボックス」をCESに出展した。今年のCESには個人情報保護やセキュリティを扱う70社以上が出展したという。

自動車のスマート化も進む

自動車のネット接続も今年の話題となった。近年、フォードやアウディ、レクサスなどの自動車メーカーは、CESを車内エンターテインメントシステムや自動運転といった新技術の発表の場としてきた。

今年のCESでは、フォードのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)やダイムラーのディーター・ツェッチェ会長兼メルセデス・ベンツ統括が基調講演を行い、自動運転をはじめとする自動車のスマート化といった、自動車産業における技術革新について語った。

また、CESを主催する全米家電協会(CEA)のゲーリー・シャピロ会長兼CEOによれば、今回初めてフォルクスワーゲンが正式出展したという。

「こうしたさまざまなネット接続機器がそろい、これまでと比べてずっと未来志向の展示会となった」とシャピロは言う。

もちろん、大型テレビも各社から出展された。LG電子やサムスン、シャープやソニーといった家電メーカーは、これまでも大型テレビをはじめとする新製品でCESに華を添えてきた。

アナリストによれば、今年の目玉は超高精細でネット接続機能を搭載した「4Kテレビ」だ。従来品よりも薄くで電力消費も少ない有機ELディスプレーを採用したものが主流だったという。

また、ほとんどすべてのメーカーが、アマゾンやネットフリックスがストリーミング配信する動画を視聴できるテレビを売りだそうとしていた。アップルTVなどの別の機器につなぐ必要がないのが売りだ。

これ以外のトレンドとしては3Dプリンターやゲーム、VRが挙げられるとCES主催団体のシャピロは語る。フェイスブックが昨年20億ドルで買収したVR対応ヘッドマウントディスプレーのメーカー、オキュラスVRも出展する。医療やバイオテクノロジー分野も大きなトレンドになるとシャピロはみている。

これらの製品が発売されるのは今年後半。消費者の心がつかめるかどうかは、そのときになってみなければわからない。

(執筆:Molly Wood 記者、翻訳: 村井裕美)

(c) 2014 New York Times News Service

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