ネット会議やたら多いエリートの体調が危ない訳 テレワークでむしろ休めず、突然休職のリスクに

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テレワーク拡充に隠された意外な副作用とは?(写真:tkc-taka/PIXTA)
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脊髄反射的に「大丈夫」と言ってしまい、周囲の期待に応えるエリート社員が、なぜか自分が高ストレス者であることに気付かず、突然休職する。
2021年12月19日に配信した「エリートに「突然休職する人」が意外にも多い理由」では、こうしたエリート社員の抱えるリスクについて、データをもとに解説しました。
さらに、テレワーク化が進む2022年に起こっているのが、会議過多による突然休職です。
今回は、見落とされがちなテレワークの落とし穴と原因について、調査結果をもとに解説していきます。

1日4件以上の会議、突然休職の落とし穴

交通費を月額15万円まで支給し、日本国内であればどこに住むことも認める制度を、ヤフー社が4月から開始するなど、2022年もテレワーク推進の流れが加速しています。

一方で、本人が自覚していないストレスも可視化するアプリ「ANBAI」を提供するDUMSCO社と、働き方改革をコンサルティングするワーク・ライフバランス社の調査によると、「働き方の工夫がないテレワーク」の落とし穴も明らかになりました。

両社の調査によると、1日4件以上の会議を境に、休職するリスクの高い、高ストレス者が急増し、37%に達することが明らかになりました。

注目すべきは、その高ストレス者の57%が、自身が高ストレス者であることを自覚していない「隠れテレワ負債者」で、前兆なくある日突然休職するリスクを背負っている点です。

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