就活学生と人事担当者が本音で交流--就職支援のパフが異色のイベント開催

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就活学生と人事担当者が本音で交流--就職支援のパフが異色のイベント開催

新卒採用支援を行う(株)パフが12月19日に異色の就活イベントを開催した。

パフは学生、企業、大学をつなぐ「職サークル」というコミュニティサークルを運営している。メンバーの学生約3000人が11月29日から12月3日まで、体験型の就職説明会「No Working No Life」に参加しており、19日はその活動報告会だった。

しかし、単なる報告会ではなく、その日1日だけでも学生には参考になる中身の濃い就職イベントだった。

同イベントは、最近の就活をテーマにした寸劇から始まった。寸劇で始まる就活イベントなど他にはないだろうし、寸劇に企業の人事担当者が参加しているのはあまりにも珍しいことだ。

次に行われたのが、21 社の人事担当者によるパネルディスカッション。21人がステージの上に座るパネルディスカッションなど他では見られない。この21人に司会者があらゆる質問をして、人事担当者がざっくばらんに答えていく。

「もしリクルートスーツが黒でなくてグレーだったらどうか?」「説明会開始よりも1時間早く来るのはプラス評価か?」など、ほかの合同企業説明会では出ないような質問もあり、それに対する回答が分かれるなどおおいに盛り上がった。さまざまな業種の多数の人事担当者が意見を述べたことで、採用担当者の本音と建て前が浮かび上がり、学生にはかなり参考になったようだ。

その後に行われた「No Working No Life」の活動報告も単なる発表ではなく、パフォーマンスを交えたもので、会場の共感を誘っていた。

人気キャリアコンサルタントの本田勝裕氏による就職講座は、グループワークを交えたものだった。しかもそのグループワークには企業の人事担当者も参加しており、学生には貴重な機会となった。

通常の会社説明会は企業と学生が、採用する側とされる側として相対峙する関係になることが多い。しかし、パフのイベントは企業と学生がともに就職について考えるという暖かい雰囲気に包まれた就活イベントだった。

(東洋経済HRオンライン編集長:田宮寛之)

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