アラサーのための戦略的「人生相談」--人生の目的が見えず、うつ病になりました

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広瀬 一郎

近年、「自己啓発本」が、書店にあふれ返っています。

ゴルフの指導書と同じで、どれを読んでも正しいと言えば正しい。ただし、自分に合ったトレーニング法を見つけないと、上達は望めません。

最近、石川遼効果でしょうか、打ちっぱなしの練習場に子供の姿が目立ちます。中には大人顔負けのスイングをする子もいます。子供といえども、正しいスイングを知り、よい指導者に巡り合えば、正しいスイングができる、ということです。

「知」のトレーニングについても同じことが言えるのではないでしょうか。つまり、「知識の習得」>>>「実践」>>>「(経験の)フィードバックと構造化/ナレッジ化」>>>「知識の習得」というサイクルを経ることによって、適切で「使える」知識が身に付きます。

大方のゴルファーは「若くて体がしなやかなうちに、ちゃんとしたスイングを身に付けておくべきだった」という思いを持っています。「知力」も同様で、若くて柔軟な思考のできるうちに身に付けておくと、一層効果が上がります。

若いうちに、「知力」や「知性」を身に付けていれば、ビジネスの達人になるだけでなく、人生の達人にもなれるはずです(これは、自戒を含め、大方の年長者の反省でもあります)。

私は、20年のサラリーマン生活を経て、独立し会社を立ち上げ、うまくいかず2年後に事業譲渡しました。そこから行政関係のシンクタンクに入り、大学で教鞭を執るようになって数年が経った今、若者に対して、大きなおせっかいをしたいという思いがますます強くなってきました。

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