「グリーは、ずっとダメな会社と言われてきた」 創業10年、過去・現在・未来を語る(2)
山田:2006年に携帯版GREEへ乗り出したわけですが、当初はゲームプラットフォームではないですよね。
田中:当時のSNSはPCがメインで、携帯はPCが使えないようなときに、ちょっとチェックをするもの、という補助的なものだった。でも、そうではなくて、携帯電話だけで完結するようなSNSにつくり直すんだということではじめました。
同時に、もっとマスに受け入れられるようなコミュニティサイトにする必要があるなと思ったんですね。携帯はPCよりももっと母数が多いはずだと思ったんです。そこで、エンターテインメント性を付加したほうがいいなと思ったので、じゃあ、これはゲームとSNSを合体したサイトにしようということで、今のソーシャルゲーム的なのが始まったのが2007年です。
山田:開発のときにモバイルファーストというか、モバイルが中心でそこをメインにする、という発想になったのは、かなり早いですよね。いつからそうなったんですか。
2005年からモバイルファースト
田中:2005年ぐらいからそうなりました。
山田:フェイスブックが、モバイルファーストとなったのは2012年ですから相当、早い。
田中:ほかよりも早かったという思いはあります。フェイスブックは同じ2004年の創業です。そして僕らが釣りのゲームなんかをつくった頃に、(フェイスブックのプラットフォームで大ヒットしたSNSゲームの)ZINGAが現れた。場所も時間も違うんですけど、なぜかフェイスブックとは同じような時系列をたどっているんですよね。
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