なぜ米国人はプレゼン上手なのか?--英語によるプレゼン力強化が出世のパスポート

なぜ米国人はプレゼン上手なのか?--英語によるプレゼン力強化が出世のパスポート

商談成立のためのプレゼンで苦労しているのは、日本人だけではない。米国人も同様だ。しかし、アップルのスティーブ・ジョブズ、オラクルのラリー・エリソン、グーグルのエリック・シュミットなど、米企業幹部はプレゼンが非常にうまい。

だが、彼らだって、大観衆の面前で話すのが生まれつき得意だったわけではないのだ。また、米国人でも恥かしがり屋で、多勢の前で話すことが苦手という人も少なくない。

とはいうものの、米国人はなぜ、日本人より演説が格段にうまいのか。日本で米国流にプレゼン力を伸ばす方法はないのだろうか。

トーストマスターズでスピーチ特訓

米国では学校で人前での発表を重んじ、訓練させる。さらに米国企業社会ではプレゼンが下手だと給与、昇進面でもかなり評価が低くなる。スピーチ重視カルチャーのため、アメリカでは1924年にトーストマスターズクラブという演説力を磨く非営利団体が設立された。

IBM、インテル、ヒューレット・パッカード、シスコシステムズ、インテルなどの企業内だけでなく、スタンフォード大学、ゴールデンゲート大学、サンノゼ市といった大学や公共機関内にもトーストマスターズがあり、スピーチ特訓が行われている。

現在、米国発のトーストマスターズには、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンなど、日本を含む世界の113カ国に26万人以上のメンバーがいる。

トーストマスターズ出身者には、企業社長、議員、州知事、TV司会者、宇宙飛行士などがいる。啓蒙書で有名なナポレオン・ヒル、『エクセレント・カンパニー』著者のトム・ピーターズもそうである。

筆者が住むシリコンバレーには、米国内出身のエンジニアだけでなく、インドや中国、欧州、日本、韓国、フィリピン、マレーシアなどから、高学歴のエンジニアが仕事を求めてやってくるが、なまりのある英語を話すことが多い。

彼らは、大観衆の前で講演しなければならないことがある。しかし、なまりがあって、聞き取りにくいプレゼンをしていては出世に響く。英語力とプレゼン力向上は米国社会で生き抜くためのパスポートなのだ。

しかし、米国人、あるいは海外からやってきた博士号を持つエンジニアたちの中にも日本人と同じように恥かしがり屋も多い。発音がイマイチ、コミュニケーションが下手と自覚する人たちが、演説力向上のためにトーストマスターズのメンバーになっている。

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