NHKドラマ「マッサン」にみる女の心理学

愛さえあればなんでもできる不思議な人たち

 女と男はなぜすれ違うのか? なぜ話が合わないのか? あの人はいったい何を考えているのか? どうしてあんなことを言ったのか? この連載では、今、職場で起きているリアルな「女と男の探り合い」を、社会心理や生声エピソードなど、さまざまな視点からひもといていきます。

愛に生きる女・エリー

「マッサンはいつか絶対、ウィスキーを作れる」と励まし続けるエリー

前編では、男性主人公であるマッサンを分析することで、ドラマ「マッサン」の魅力をひもときました。後編では、妻・エリーにスポットを当ててみたいと思います。

エリーこと亀山エリーが象徴しているのは「女の生きにくさ」と「愛」です。

スコットランドからやってきたエリーは、日本で好奇の目にさらされます。明治期の日本において、「異人さん」はまさに「異分子」そのもの。行く先々でエリーは拒絶され、いじめられ、弾かれます。夫の実家では「外国人の嫁は認めない」といびられ、経済的に頼りない夫を支えようとしても就職もままなりません。

これはまさに、現代の企業社会で働く女性のメタファーといえるでしょう。

女が男と肩を並べて働こうとすると、外国人でなくとも、どこかで異分子扱いされる。好奇の目で見られ、差別も受ける。そのプレッシャーとストレスたるや、男には想像もつきません。

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