集中力のない凡才と凄まじい天才を分ける決定差 大谷翔平、藤井竜王に共通するイメージ力の秘訣
集中の天才は脳内でイメージを動かしながら考える
「深い集中」というのは、たとえば趣味に没頭したり本に夢中になっていたりしたら、いつの間にか数時間経っていたというようなことを指します。これは「時間感覚が消える」というかなり集中したときの特徴で、最高のパフォーマンスを発揮できる「フロー」と呼ばれる状態です。
ただ、この例は楽しいあまり無意識に、勝手に得られた集中です。多くの方は必要なときややらなければならないときに、その集中力を発揮できないから困っているのだと思います。こんなお悩みを抱えた方に朗報です。じつは誰もが持つ、ある力を利用するだけでフロー状態に入ることは可能なのです。
「フロー状態に自在に入れるほど、すごく集中力がありそうな著名人は?」と聞かれたら、最年少で五冠を獲得した藤井聡太竜王やメジャーリーガーの大谷翔平選手を挙げる方は多いと思います。彼らのステージにたどり着くには、努力と才能だけでなく高い集中力も必要、と考えるからでしょう。
この2人の集中力には共通点があります。将棋と野球は別ものですが、じつは集中状態への入り方に違いはありません。「入り方」と申し上げたのは、実際に意識が入り込んで集中状態をつくる「イメージ空間」を、頭のなかで活用しているからです。いったい、どういうことなのでしょうか。
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