昨年12月24日に公開されてから上映10週目を突破した『劇場版 呪術廻戦 0』。興業収入は120億円を越えたそうです。
筆者はコミックで『呪術廻戦』を楽しんでいるのですが、今回の映画は0巻の内容ということで、本編の前日譚だったんです。映画館で見なくてもいいか……と迷っていたのですが、結局見に行って感動しました。
今回はこの0巻の英語版と日本語版を見比べながら、ストーリー中に登場するセリフで日常英会話に役立ちそうなものをピックアップしてみました。もちろん、『呪術廻戦』ならではの特別な表現もいくつか紹介します。マンガに興味のない方も、『呪術廻戦』ファンの方も、ぜひ読んでみてください。ふだんよく使うフレーズ、こんなふうに英語にするんだ!と発見があるはずです。
『呪術廻戦』を英語にすると……
英語版コミックを買ってみて驚いたのが、タイトルが『Jujutsu Kaisen』と日本語のままだったこと。どんな訳になっているんだろうかと楽しみにしていたので、ちょっとがっかりでした。そこで筆者なりに考えてみることにしました。
セリフに頻出の「呪い」にはcurse(呪い、呪いのことば)という単語が使われていますが、「呪術師」はjujutsu sorcererと訳されています。このsorcererは「魔法使い、妖術使い」という意味。文化的にも差があるためぴったりと日本語の「呪術師」を単体で表すには不十分だったので、あえてjujutsuという日本語も残したのかもしれませんね。でも、これから推測しても、英語の中ではsorcery(魔法、魔術)という単語が「呪術」にいちばん近いというのは筆者も賛成です。
やっかいなのは「廻戦」。そもそもこの日本語の意味がよくわからないですね。「廻」をどのように解釈するかによっても、英語のタイトルが変わってきそうです。グルグルとめぐって何度も戦いが起こるというような感じにするか、その様子から戦いが延々と続くというような感じにするか、というあたりでしょうか。
「戦い」については、fightやbattle、combatやclashなどいろいろな単語がありますね。例えば、「廻」にあたる単語をあえて入れずに、戦いを複数形にして『Clashes of Sorcery』なんていうのが、カッコいいかもしれないです。皆さんだったら、どんな英語にしますか。
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