《AI時代に響く営業術》書籍PRのプロと文芸評論家・三宅香帆さんが語る。相手の心に"刺さる"伝え方、「定型崩し」と言語化の極意

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黒田さんと三宅さん
書籍PRを手掛ける黒田剛さん(左)と文芸評論家の三宅香帆さん(写真:松井雄希撮影)
「本が売れない」と言われる時代に、「書籍PR」を専門に独立し、数々のベストセラーを手掛けてきた黒田剛さん。そして、著書『「好き」を言語化する技術』が、現在25万部突破のベストセラーとなっている文芸評論家・三宅香帆さん。この「いかに本を売るか」を考え続けている2人が、「ビジネスシーンでモノが売れる"伝え方"とは?」をテーマに語り合った。黒田さんは仕事で駆使しているコミュニケーション術を著書『非効率思考』にまとめたばかり。黒田さんのPR術と三宅さんが著書に書いた内容の共通点とは? 2人の対談を2回にわたってお届けします。
【前の記事】"タイパ"の時代だからこそ《PR・営業》成功のヒントは「非効率思考」にあり? 心を動かすコミュニケーション術をPRのプロと文芸評論家が語る

相手の心を動かす3つのポイント

黒田:三宅さんは、『「好き」を言語化する技術』で、「自分がいいと思う理由を言語化するヒントは3つある」と書いています。

①自分の体験との共通点を探す
②既に自分が好きなものとの共通点を探す
③どこが新しいのかを考える

この「相手の心を動かす3つのポイント」は、営業や宣伝をしているビジネスパーソンなら誰でもそのまま使えると思います。僕も自分の担当する本をPRするとき、絶対にこの3つのどれかを使っていますから。

例えば①なら、イタリア料理のレシピ本の場合「妻がこのレシピ本通りに作って『こんな簡単で美味しいカルボナーラ、人生で初めてかも』と言っていました!」と伝える。

②であれば、ビジネス本だったら「この本、あのミリオンセラーの『○○○○○○○○』と同じ売れ方しているんです」みたいな言い方をする。

そして③であれば、メディアが一番好きなのは新常識なので「3秒でできる筋トレがあるの知っていますか?」みたいに言います。

三宅:何が求められているのかをひたすら察知して、それに対して答えて、ということですよね。

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