セレンディピティ誘発が上手いリーダーが使う技 「計画、管理、組織の壁」の限界を破る7つの策
組織内の障壁を乗り越えなければいけないときには、デジタル化や再利用可能な材料を活用するなどしてリスクを抑える努力が重要になる。テイカーになることを戒め、ギバーとなるインセンティブを与えることにより、協力的文化を醸成することができる。
またロビースペースの用途を変更するなど、セレンディピティが起こりやすい物理的およびバーチャルな空間をつくることもできる。
こうしたさまざまな取り組みの根っこにあるのは、セレンディピティを管理の不備ととらえるのをやめ、好ましい組織文化の表れとみなす姿勢だ。この転換が起きれば、組織に好ましい影響が広がる。偶然ではなく、必然の結果として。
セレンディピティを高める7つの方策
以下では、セレンディピティを育む7つの方策を紹介しよう。
たとえば毎週のミーティングでこう問いかけてみる。「先週何か予想外の出来事はあっただろうか。あった場合、それは私たちの想定(事業戦略など)に修正を迫るものだったか」。
セレンディピティがどのような軌跡をたどる可能性があったか、検討する。次のニュースレターやイベントでは、セレンディピティを4つ取り上げてみよう。
次のミーティングでは、状況は複雑で、成功するには全員の意見が必要であることを説明する。チームに向けてこう語りかけよう。「先週を振り返ってみよう。すべてがベストの状態だったと言えるだろうか」。
ミーティングのなかで、あるいはその後個人的に、メンバーがあなたにフィードバックを返しやすい状況をつくろう。
最近あなたが担当したプロジェクトで、有望だと思っていたのにうまくいかなかったものを選び、仮想的な葬式を開いてみよう。
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