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キャリア・教育 #角田陽一郎と加藤昌治の「あんちょこ通信」

ギャラを「安く提示される人」から抜け出す秘訣 ナメられず買い叩かれないために必要な考え方

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  • 角田 陽一郎 バラエティプロデューサー/文化資源学研究者
  • 加藤 昌治 作家/広告会社勤務
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角田:あると思う。だから芸能人にはやっぱマネージャーがいるんじゃないかな。

加藤:芸能人も自分からは言わないわけだ。

角田:言わないっていうか、言えないよね。

「取引実績」で決まれば楽だが…

角田:NHKだと、「NHKと取引して何年目」という基準でギャラが上がってくんだよ。

加藤:へえ、そういうものなんだ。

角田:だから、そんなに有名人じゃなくても、例えば20年間何かでNHKに関わってるとギャラが高いんだけど、ポッと出だけどすごい人気者の出演者は安かったりするんだよね。

加藤:ああ、それは実績が無いと認定されるわけだ。

角田:そう、まさにそういうのを僕らは「実績」って呼ぶんだ。例えば僕がいたTBSでも、プロデューサーとして出演者にいくら払おうかと迷ったときは、アシスタント・プロデューサーに「ちょっと実績調べてみて」みたいに頼んで、社内の担当部署で「この番組ではこれくらい払った」という実績を調べてもらうわけ。

その情報を元に、「前回のこの番組ではこれぐらい払ったんですけど」って出演者の側に交渉に行くわけだよ。そこから相手方から「でももう5年前の話じゃないですか」とか「あの時はちょっと話が違ったんですよ」みたいなことを言われて、「じゃあ、もう5万乗っけるんで」みたいに交渉をしていくものだと思うんです。

加藤:そうか。ということは、値付けの仕方にはたぶん2種類あるんだね。今角田くんが言った、過去から積み上げていく「実績」パターンと、仕事をもらった側から「いくらです」って言ってしまうパターンと。

角田:そうだね。後者は後者で難しくてさ。仕事の関係で絵を描いてもらった時、向こうから「これぐらいのレベルの絵を何枚描くとすると、1枚いくらです」と最初に提示してくれたんだよ。それはそれでわかりやすいんだけど、ぶっちゃけ「安っ!」って思っちゃってさ。というのも1枚数千円みたいな額だったんだよね。それを聞かなかったら1枚1万円ぐらい渡してたと思うんだけど。

だから、これはこれで話が難しいんだよね。「仕事をする側が先に金額を提示したほうがいい」とは言うけれど、「あれ?本当はもうちょっと上乗せして言ってもよかったのかな」みたいなことは結構あると思うんだよね。

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【「知ったもん負けの法則」は絶対に知るべき】

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