「いじめは悪いこと」と諭す人に欠けている視点 「他人からの期待や評価」が問題の隠蔽を招く
「他者から期待される自分」にこだわるな
《僕らは他人の目に映る自分を見て、それが自分かもしれないと思っている。しかも、その屈折した自己像をもとに人生の決断を下していることに、たいして疑問も抱かない》
『モンク思考』のこのフレーズは印象に残りました。本書では、自分自身と対話しましょうということが何度も書かれています。
人は「自分はこういう人間である」と理解しているのではなく、他者から「これを期待されている」「こう思われている」ということを内面化して、自分がそのような人間であると思っていることがよくあります。
僕は子どもたちを相手にいじめの講演会をすることがよくありますが、子どもたちからも、この点に関連する悩みをよく聞きます。
多くの学校では、「いじめを見て見ぬふりをするのも加害者だ」という指導をしています。それで子どもたちは、「自分はいじめを見ても止められない」ということに悩んでしまうのです。


















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