「名著、難しい本」をぐいぐい読みこなす簡単5秘訣 諦めるのはもったいない!おすすめの方法は?

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とっつきにくいと感じている「名著」や「難解な本」をぐいぐい読みこなす秘訣とは?(写真:metamorworks/PIXTA)
テクノロジー、政治、経済、社会、ライフスタイルなど幅広い分野の情報を発信し、日本のインターネット論壇で注目を集める佐々木俊尚氏。
「ノマドワーキング」「キュレーション」などの言葉を広めたことでも知られ、2006年には国内の著名なブロガーを選出する「アルファブロガー・アワード」も受賞している。
その佐々木氏が、この度、『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』を上梓した。
「ネット記事」「SNS」「書籍」などから、「読むべき」記事をいかに収集し、情報を整理し、発信していくか、自身が日々実践している「新しい時代の読み方」の全ノウハウを初めて公開した1冊で、発売たちまち大増刷するなど話題を呼んでいる。
佐々木氏が、「『名著、難しい本』をぐいぐい読みこなす簡単5秘訣」について解説する。

じつは「いまこそ読むべき本」かもしれない!?

「名著」「難解な本」「とっつきにくく読みにくいもの」が多い。本にもよるが、文章が難しく、ページ数も多く、内容も抽象的だったりする。

『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

とはいえ、その本が「あなたの人生に不要な本である」と言い切れるということではない

わたしは『罪と罰』を10代のころにはじめて読んだが、やたらと長いうえにロシア文学特有の人名の複雑さなどもあり、読むのにひどく難渋したことしか覚えていない。

それから長い年月が経った2008年、光文社古典新訳文庫から新しい翻訳が出た。訳したのはロシア文学者としてドストエフスキーの研究で名高い亀山郁夫さんである。『罪と罰』全3巻をいっきに読み終えたあと、「こんな傑作だったとは!」と、いまごろになって天に向かって吠えた。

文体や用語づかいで相性が悪くても、じつはその本が持っている世界観は素晴らしく、「いまこそ読むべきである」という本も存在する。そういう本を、相性やスキル不足のために手放してしまうのもちょっともったいない。

ここでは、「名著・難解な本」を読む5つのコツについて紹介したい。

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