「名著、難しい本」をぐいぐい読みこなす簡単5秘訣 諦めるのはもったいない!おすすめの方法は?
まずおすすめは、「読みはじめる前にグーグルで情報を検索し『概要』を押さえること」である。
「なぜこの小説を書いたのか」背景事情を学ぶ
ウィキペディアにはドストエフスキーも『罪と罰』もどちらの項目も掲載されている。まずウィキペディアの『罪と罰』の項目を読み、ドストエフスキーが「なぜこの小説を書いたのか」という背景事情を学ぶ。
『罪と罰』は、貧しい大学生ラスコーリニコフが、金貸しで強欲なおばあさんを殺害するが、一緒に強欲とは関係のない彼女の妹まで殺害してしまい、苦悩する。その後登場する、自己犠牲的な娼婦ソーニャの生き方に心打たれて、最後は自首してシベリアの監獄へと送られるという物語だが、ウィキペディアには、この本のコンセプトが短く書かれている。
「惨憺(さんたん)たる生活を送る娼婦ソーニャの、家族のために尽くす徹底された自己犠牲の生き方に心をうたれ、最後には自首する。人間回復への強烈な願望を訴えたヒューマニズムが描かれた小説である」という背景知識が、グーグル検索したり、ウィキペディアを読んだりすることでわかるのだ。
まずは、本を読み始める前に、こういう背景知識をインプットする。
書籍の場合には、アマゾンの商品ページに掲載されているカスタマーレビューも参考になる。ウィキペディアの中には、項目によっては専門の研究者が執筆しているのか、なかなか難解なものもある。だから、アマゾンレビューを見ておくのはおすすめである。
たしかにレビューの中には、「荒らし」や「ステマ」もあるので注意が必要である。著者をただ、けなしたい人が「荒らし」目的でレビューを書いていたり、お金をもらってヨイショのレビューを書いていたりする「ステマ」もある。
よって、アマゾンのレビューを読むときは、「トップレビュー」と表示されているものがいい。「ベスト50レビュアー」「ベスト100レビュアー」と表示される優れたレビュアーのレビューを読むのもいい。
また、本を購入せず読みもしないで「荒らし」のレビューを書く人を避けるため、レビューに 「Amazonで購入」と表示されているかどうかも見たほうがいいだろう。
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