「名著、難しい本」をぐいぐい読みこなす簡単5秘訣 諦めるのはもったいない!おすすめの方法は?

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3つめは、「平易な『入門書』や『解説本』を探して読む」ことである。

「名著への入り口」として読みこなせるものがいい

【3】平易な「入門書」や「解説本」を読む

アマゾンで検索してみると、いろいろな「入門書」が見つかる。本の説明や読者レビューを見ながら、なるべくわかりやすく書かれていそうなものを探してみよう。

入門書は「名著への入り口」としてさっと読みこなせるものがいいので、「キンドル版」に絞って検索するのもいい。名著に悩んでいるときに、電子書籍ならすぐに手にとれるからだ。

『罪と罰』についてアマゾンで検索してみると、いろいろな入門書が見つかるが、同じくドストエフスキーの研究者として知られ、『罪と罰』の翻訳も手がけているロシア文学者・江川卓さんの『謎とき「罪と罰」』(新潮選書)という本があった。

この本には、ドストエフスキーが作品の中にしかけたさまざまなジョークや語呂合わせなどが紹介されていて面白い。こうやって「入門書」を購入することで、知識を深めることができる。

【4】NHKの『100分de名著』シリーズがあればおすすめ

「入門書」の中でも、NHKのテレビ番組『100分de名著』はとびきりの良シリーズだ。

テレビ番組だが「NHKオンデマンド」でも配信されているほか、書籍にもなっている。書籍版はわりに薄くてコンパクトで、とてもとっつきやすい。分厚い名著を前に「こんな厚い本を読むのか……」とひるんだ人も気軽に手にとれるだろう。

名著に挑むときには、最初に『100分de名著』で取り上げられているかどうかをチェックし、取り上げられていれば、それをチェックするのがベストな方法だ。

『罪と罰』も取り上げられていて、解説しているのは翻訳者の亀山郁夫さんだ。また、テレビ番組ではタレントの伊集院光さんが出演していて、伊集院さんのコメントや感想が面白いうえに大変鋭く、頭に入ってきやすい。

書籍版でも放送版でも、好みに応じて利用するのがいいだろう。

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