The grass is always greener on the other side.のon the other side(反対側)は、on the other side of the fence(垣根の向こう側)が省略されたもので、「垣根の向こう」の隣人の庭を指しています。隣人の庭の芝生のほうが、自分の庭の芝生よりも青々としているように見えるさまを描写して、「他人のものはよく見える」という意味を表すことわざです。会話では、The grass is always greener.と省略して言うことも多いです。よく使われる表現ですので、覚えておくと便利ですよ。
では例文も見てください。
(あの新規プロジェクトを進める許可が下りたよ)
(同僚が昇進したことを聞いて、メリッサは非常に嫉妬した)
Hanako: Yeah. Her husband’s transferring there, right?
Megumi: I wish I could live abroad too!
Hanako: Well, she wishes she could stay in Japan. The grass is always greener, you know?
メグミ:ジュンコ、バンクーバーに引っ越すんだってね。
ハナコ:うん。ご主人の転勤でしょ?
メグミ:いいなぁ、私も海外に住みたい!
ハナコ:でも、ジュンコは日本のほうがいいってさ。隣の芝は青く見えるってやつだね。
血に染まった手?
最後5つ目はred(赤)です。redを使った表現も数多くありますので、4つを厳選してみました。
catch someone red-handedのred-handedは「手が赤く染まっている」という意味。起源をたどると15世紀のスコットランドだとのこと。殺人や密猟で手を血に染めている様子を描写した表現だったようです。つまり、手を血まみれにしている現場で捕まえるという意味で、そこから悪事全般について、「(人)を現行犯逮捕する」「(人)の悪事の現場を押さえる」という意味で使用されるようになりました。
cut the red tapeの語源については、いくつか異なる説があるようですが、共通しているのは「公文書を赤いひもでくくっていた」というところ。そこからred tapeが、「面倒で形式的なお役所の手続き」の代名詞となったようです。時代や場所については諸説あるのですが、おおむね16世紀のヨーロッパ、多くは英国での慣例が起源とされているようです。この形式的なお役所手続きを破るというところから、cut the red tapeという表現になったというわけです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら