「週4会社員」で大学院に通って彼女が得た気づき 学び直しは「企業にも大きな恩恵がある」理由

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齋藤:一応、「社会人が通える」とうたっている大学院だったので、基本は土曜日に集中していました。ただ平日に行くしかない場合もあって、退社時間を早めたり、場合によっては有休を使って課題をしていました。

グループワークが多く「しわ寄せ」も

ーーHPを見ると「SDM学とは、システムズエンジニアリングやシステム思考、デザイン思考、プロジェクトマネジメント等をベースに構築された、文理融合型、学問分野横断型の学問体系」……とのことです。

角田:非常に学際的(学問や研究が、複数の領域にまたがっていること)な大学院だと思うんですが、授業はどんな感じでした?

齋藤:グループワークがすごく多かったですね。SDMには「デザインプロジェクト」という目玉にしてる授業があるんです。「企業やNPOに来てもらってテーマをだしてもらい、そのサービスや抱えている問題に対する解決方法を提案する」というものです。普段の仕事で、そこまでやることってなかなかないじゃないですか。だから、刺激的でしたね。

角田:どこの会社も、基本的には新規開発より継続の仕事のほうが多いですもんね。学問にはインプットとアウトプットがあると思うんですけど、SDMではデザインをアウトプットするメソッドを学ぶんでしょうか?

齋藤:そうですね。ただ、個人的にはとにかく「調査をしろ」と言われることが多かった印象です。インプットしないとアウトプットできないので。その企業の顧客にインタビューしたり、市場調査したり、そういうフィールドワークが多かったですね。

角田:それは大変ですね。

齋藤:周りも社会人が多かったんですが、私の代は例年より割合が高かったようで、7割が社会人でした。また、時短勤務とかではなくフルタイムで働いている人も多くて。彼らと比較すれば私は時間的な余裕があったので、結果的にフィールドワークを任せられることが多かったです。

角田:ある意味、しわ寄せが来るという。

齋藤:ほかにも、論文を書くのは大変でした。修士の論文って、それなりのプロセスを経て、何回もチェックを通って最終審査会をやるんですよね。だから、在学中は毎回締め切りに追われているような感じでした。修論の報告会が定期的にあったんですけど、その度に先生からの質問に怯えていたのを覚えています。

角田:あれ、怖いですよね。僕もまもなく学会発表があるんですよ!

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