「すべてにおいて中途半端」で学び直し
角田:最初に、齋藤さんのご経歴を教えてください。
齋藤:東京学芸大学出身で、大学では考古学(文化財科学)を専攻していました。もともと博物館の学芸員になりたかったんです。でも、狭き門だし、歴史は今も好きなんですけど、「一生仕事にしていくのは無理だな」と感じるようになって。
そんななか、インターネットの面白さに気づいて、「IT系に就職したい」と思うようになりました。当時、大学の方針でパソコンを買う必要があったことがきっかけです。大学卒業後、この会社に紹介予定派遣でやって来て、その後、正社員として入社しました。当時の職種はエンジニアでした。
角田:考古学からネットと、何千年も離れたところに来たんですね。プログラミングはもともと勉強されていたんですか?
齋藤:大学時代から自分で勉強して、資格を取ったりはしていました。あとは、派遣元の企業で事前に研修をしてくれたり。でも基本は独学でしたね。大学院で学び直し始めたのは入社から9年目、31歳になる年のことでした。
角田:学び直しを考えるようになった理由は?
齋藤:働くなかで、「自分って、すべてにおいて中途半端だな」と感じるようになったことです。
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