「週4会社員」で大学院に通って彼女が得た気づき 学び直しは「企業にも大きな恩恵がある」理由

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株式会社アトラスで執行役員を務める齋藤美佳氏。週4会社員生活で学び直しを経験した今、思うこととは?(撮影:尾形文繁)
社会人になってから大学・大学院などでの学び直しを経験し、それをキャリアに活かした人たちにインタビューする本連載。第3回は、株式会社アトラスの執行役員・齋藤美佳氏だ。
学術大会支援、学会会員管理などのWebサービス提供や、ネット上で論文を提供する「J-STAGE」の運用業務を受託する同社に勤務しながら、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(修士)を卒業した齋藤氏。
学び直しというと、どうしても「個人的にすること」と捉えられたり、「推進できるのは、余裕のある大企業だけ」という印象を持たれがちだ。しかし、齋藤氏は自身の学び直しを通じ、経営に関わる側になった今、「むしろ、中小企業こそ、社員に学び直しの機会を提供してほしいんです」と話す。

「すべてにおいて中途半端」で学び直し

角田:最初に、齋藤さんのご経歴を教えてください。

齋藤:東京学芸大学出身で、大学では考古学(文化財科学)を専攻していました。もともと博物館の学芸員になりたかったんです。でも、狭き門だし、歴史は今も好きなんですけど、「一生仕事にしていくのは無理だな」と感じるようになって。

そんななか、インターネットの面白さに気づいて、「IT系に就職したい」と思うようになりました。当時、大学の方針でパソコンを買う必要があったことがきっかけです。大学卒業後、この会社に紹介予定派遣でやって来て、その後、正社員として入社しました。当時の職種はエンジニアでした。

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角田:考古学からネットと、何千年も離れたところに来たんですね。プログラミングはもともと勉強されていたんですか?

齋藤:大学時代から自分で勉強して、資格を取ったりはしていました。あとは、派遣元の企業で事前に研修をしてくれたり。でも基本は独学でしたね。大学院で学び直し始めたのは入社から9年目、31歳になる年のことでした。

角田:学び直しを考えるようになった理由は?

齋藤:働くなかで、「自分って、すべてにおいて中途半端だな」と感じるようになったことです。

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