学校の美術の時間に「静物画」の題材として、ワインなどの瓶を描いた経験をお持ちの人も多いかと思います。瓶の形を正確に捉え、ガラスに反射する光や影を表現することは、難しかったのではないでしょうか?
私の「ワインボトル」を描くレッスンでは、「小ワザ」として身近な道具を使います。
きれいなシルエットがあっという間に描ける
私の「30分方式」では、描き方の手順を4ステップに分け、それぞれ5~10分の制限時間を設けています。
最初のステップでは、描く対象を「自分にとってなじみのある単純な図形に分解」し、設計図を作成します。ワインボトルは、長方形が2個と円が1個、たったそれだけです。ここで登場するのが「10円硬貨」と「クレジットカード」で設計図を描く「小ワザ」です。
まず、紙の真ん中あたりに10円硬貨をなぞって円を描きます。その円の下半分をふさぐようにクレジットカードを縦に置き、カードの上、下、左の3辺をなぞります。カードを平行にずらして右側の長辺を描き、短辺の長さが円の直径と同じ長方形を描きます。これがワインボトルのボディーになります。
ボトルネックは細長い長方形で描きます。太さはボディーのちょうど半分、長さはボディーがネックの2.5倍になるようにするのがポイントです。ボトルのキャップと、ネックに巻いてあるキャップシールの線を描けば設計図は完成です。ここまでの制限時間は5分です。
「小ワザ」を使えば、ワインボトルを長時間眺めて試行錯誤するよりも、ずっと簡単に、あっという間に美しいシルエットを描き上げることができるのです。
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