身近な人への「察して欲しい」は相手への暴力だ 「ちょっとぐらい手伝ってほしい」は言葉足らず

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相手のことを配慮しつつ、自分の意思を伝えるコツをご紹介します(写真:KazuA/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。

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忖度(そんたく)という言葉が、頻繁に使われた時期もあり、日本では、「多くを言わず、慮るのが美徳」とされる文化があります。

しかし、いくら配慮しても相手の本心が正確にわかるということは残念ながらほぼありません。それゆえに、勘違いやすれ違いが起こり、人間関係がギクシャクする原因になります。だからといって、何でもかんでも言葉に出していうのも角が立ちます。今回は、相手のことを配慮しつつ、自分の意思を相手に伝えるコツをお伝えします。

まずは自分がどうしたいのかを自覚する

まずは、自分の意思を自覚することです。私たちは、自分の気持ちを把握できているようでいて、実は、自分のことをよくわかっていないことのほうが多いのです。それは、自分以外の人を優先する教育を受けてきたことも影響しています。

「人に迷惑をかけてはいけない」「わがままになってはダメ」という思いが根本にあり、自分がどうしたいかよりも、他人からどう見られているかということに気持ちが向きがちです。それゆえに、自分はこの場所でどのようにふるまうべきかが優先され、自分の本当の気持ちを自分で押し込めたり、ないがしろにしたり、見ないようにしてしまうのです。

それを繰り返しているうちに、自分の気持ちがつかみづらくなります。
ですから、まず自分がどう感じ、どうしたいのかを自覚することが必要なのです。

というのも、当たり前ですが、自分の中で明確でないことは伝えられないからです。その中でも、難しいのは「怒り」です。感情の中で、「怒り」はほかのものと違い、2次感情です。どういうことかというと、怒りには、必ず、もとになる1次感情が存在するのです。

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