「しからない、褒めない」が一流の経営者

ネッツトヨタ南国に「働きやすさ」を学ぶ(後編)

 女性が働きやすい環境作りを徹底している、高知市のネッツトヨタ南国。ここではワーキングマザーの女性営業社員も生き生きと仕事をしています。
 後編となる今回は、引き続き相談役の横田英毅さんにお話を伺うとともに、女性社員の皆さんの声にも耳を傾けていきたいと思います。前編『「横グラフ」で同僚の足を引っ張らない組織作り』はこちら

 

「競争より共創」「革新より進化」といった独創的な経営方針でネッツトヨタ南国を引っ張ってきた横田英毅さん。しかし、ご本人の話によると、会社をグイグイ引っ張ってきたという意識はないそうです。

「私が実質的にトップを任されたのは、37歳で副社長になったときです。でも、自分は能力もないし、頭もよくない。それほど仕事熱心でもないし、実績もない。一方で部下に年上が4~5人いて、自分が偉そうに指示をしても誰もついてこないんじゃないかと。それで、自分には牽引型のリーダーは無理だと確信しました。

だからその分、採用に時間と手間をかけて、入ってきていただいた人に自分のやりたいように仕事をしてもらおうと。それが自分以上の人を育てるいちばんの方法だと気づいて、それを実践し続けているのです」(横田さん)。

しかることも、褒めることもしない

横田さんが目指したのは、社員が自発的に気づき、考え、行動し、反省し、改善していく組織。頭ごなしに指示命令はせず、「委ねる」ことを大切にしています。人は、指示されると言うことを聞くだけのロボットになってしまう。横田さんはそれを危惧しているのです。

横田さんは部下をしかりません。そして、褒めることもあまりないそうです。しからないというのはさておき、褒めるのは別にいいんじゃないの?と思われるかもしれません。でも、そこにも彼なりの哲学があるのです。

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