「日本人の舌を壊す『黄金トリオ』の超ヤバい正体」では、この「黄金トリオ」が揃えば、かなり塩分の濃いスープが「平気でおいしく飲み干せる1杯」に変化することの危機を訴えました。
「黄金トリオ」は「油分」もごまかしてしまう
しかし問題なのは「塩分」ばかりではありません。「油分(脂質)」もまた、この「黄金トリオ」によってごまかされてしまうのです。
つまり、脂質が20グラム入っているカップ麺を「油っこい」とは感じず、おいしく完食できてしまう。サクサクした食感のスナック菓子も同じです。油っこさを感じることなく、大量に食べることができます。
これが「うま味調味料」という食品添加物、「たんぱく加水分解物」という化学合成されたエキスのなせるワザです。
2点目は市販の「揚げ物」です。市販の揚げ物の中には「プレフライ」という方法で調理されるものがあります。「プレフライ」とは一度、色のつかない程度に軽く揚げて、その状態で冷凍して運び、各店舗のフライヤーで仕上げて提供するものです。昔は「白揚げ」と言っていました。
なぜこんなことをするかというと、一度油で揚げておくことで油の被膜ができて、冷凍による劣化を防ぐことができるからです。また「プレフライ」することで各店舗における調理の手間を大幅に省くことができます。コンビニの揚げ物やファストフードのフライドポテトなどは、多くがこの方式です。
もちろんプレフライ自体は悪いことでも何でもありません。この技術があるから海外からも品質を保ったまま運んで来られるわけです。
問題は「二度揚げ」することで、油に触れている時間が長くなり、その分、「脂質」「カロリー」が増える場合があることです。これなどはまさに「隠れ油」の最たるものでしょう。
高級食パンがブームだそうです。製法や素材にこだわり、フワフワで、「そのまま食べてもおいしい」というのがうたい文句です。そのカラクリはやっぱり「油」。「乳化させた油」を生地に練り込めば、しっとり、リッチな味わいになるのです。
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