日本人の体を壊す「隠れ油とりすぎ」の深刻問題 大人気の「あの食品」にも要注意!あなたはOK?

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1つめは、大好きな人も多い「カップ麺」「インスタント麺」です。

「カップ麺」の脂質が「ポテトチップス1袋」と同じ?

【1】「カップ麺」「スナック菓子」―油っこさを感じないカラクリ

カップ麺の麺は通常(ノンフライでなければ)、油で揚げてあります。Nくんが手に取った「カップそば」も、脂質の表示を見れば20グラム近くありました。

一般的にカップ麺、インスタント麺の油はだいたい麺の30%程度と考えてよく、80グラムの麺だと「25グラム程度」となります。

ちなみにカップ麺、インスタント麺の場合は、ラーメンであろうとそばであろうと脂質はほぼ同じ。「そばだからヘルシー」ということにはなりません。下手をすればラーメンよりそばのほうが、脂質が高かったりします。天ぷらそばなどは、なおさら脂質がアップします。

「20グラムの脂質」というのがどのぐらいの量かというと、「油が多い」といわれる「ポテトチップス」1袋が20グラム程度、「ミックスサンド」や「ポテトサラダ」が1パック12~15グラムほどです。

それを考えれば、カップ麺の20グラムという油分は結構な量であることが、おわかりいただけるでしょう。

成人男性のNくんが1日に摂るべき脂質は約60グラム。脂質制限中はそれを半分の30グラムに抑えるのが目安とされますが、このカップ麺だけでその3分の2を摂取してしまう計算になります。

しかし「油分20グラム」のカップ麺を食べて「油を摂りすぎたな」と感じる人は、このNくんを含めてあまりいないのではないでしょうか。これはなぜか――「実際の油の量」と「舌で感じる油っこさ」が違うからです。

じつは、ここには「日本人の舌を壊す『黄金トリオ』の超ヤバい正体」でも述べたことと同じカラクリが隠されています。詳しくはそちらをご覧いただきたいのですが、カップ麺、スナック菓子のおいしさの秘密は、「①食塩(精製塩)」「②うま味調味料(化学調味料)」「③たんぱく加水分解物」の「黄金トリオ」にあります。

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