すぐ「おなかが痛い」と小2娘が訴える本当の理由 児童精神科医が子育てに悩む親へ伝えたいこと
「いい子だから、かわいがるのではありません。かわいがるから、いい子になるのです」
「子どもを幸せにするのなんてとても簡単なことですよ。親が笑顔ならそれだけで子どもは幸せなのです。自分が親を幸せにしたと思って自信たっぷりに育っていくのです」
「子どもを幸せにするのなんてとても簡単なことですよ。親が笑顔ならそれだけで子どもは幸せなのです。自分が親を幸せにしたと思って自信たっぷりに育っていくのです」
児童精神科医として40年以上、多くの子と親に接し、惜しまれながら2017年に逝去された佐々木正美先生のメッセージはいまなお、多くの親たちを励ましつづけています。
『この子はこの子のままでいいと思える本』では、佐々木先生がいちばん伝えたかったことを、親御さんたちの悩み相談に答える形で伝えています。
本稿では同書から一部を抜粋・編集のうえ、お届けします。
相談1:すぐ「おなかが痛い」と訴える娘
娘の体調不良は寂しい思いをさせたせい?
(小2と年少の女の子の母)
(小2と年少の女の子の母)
小2の娘は毎日のように「足が痛い」「おなかが痛い」などと、体のどこかが痛いと訴えてきて、何度も熱をはかったり、手足に湿布を貼ったりしています。実際、月に数回は微熱を出します。学校でもよく保健室に行き、先生に面談で「何かのサインでは?」と言われました。
普段から、年少の妹より大きな声で泣くことがあります。宿題などやるべきことがたくさんあると、ギャーギャーと声を出してめんどうくさがるので、わたしもつい大きな声で怒ってしまいます。そのため、娘もよけい怒りっぽくなっているのでしょう。
原因は、わたしの愛情不足によるものではないか、と思っています。娘が幼かった時期にわたしが入退院を繰り返したり、下の子に手がかかることで寂しい思いをさせたりしてきました。
最近は学校や習い事に行きたがらなくなり、このまま不登校になるのではないかと心配です。
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