今すぐ始めたい「疲れない心と体をつくる」新習慣 まず自律神経が乱れるシチュエーションを確認

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こうした状況が積み重なったことで、自律神経のバランスを乱され、副交感神経のレベルが低く、交感神経が優位になっている人が増えています。この「副交感神経の働きが低下、交感神経が優位」というバランスの乱れは、疲れを体に蓄積させます。

というのも、交感神経優位になると血管がぎゅっと縮こまり、血液の流れが悪くなり、免疫力も低下。疲労物質の排出もスムーズにいかず、「どうも調子が悪い」「疲れが取れない」という倦怠感の原因となるからです。

本来、交感神経は喜怒哀楽の感情が動いたときに働きが活発になります。喜んで興奮したとき、楽しくてワクワクしたとき、気分が高揚します。こうしたポジティブな感情による自律神経のバランスの乱れは、心身に心地よい疲れとして残るだけで、大きな問題にはなりません。

しかし、仕事のストレスや家庭内のトラブル、コロナ禍における緊張やいらだちなどによって高まった交感神経優位の状態は、心身に悪影響を及ぼします。

現代社会でストレスを感じずに生きるのは不可能です。しかも、そこにコロナ禍が加わりました。いわば私たちは、朝起きてから眠るまで、「交感神経を刺激し、副交感神経の働きを下げる要因」に囲まれているのです。

だからこそ、不安や不調と自律神経の関係を学び、今の自分の状況を把握していく知識を身につけることが、健康な自分でいるうえで役立ちます。

テレワーク中は出勤していた日々と比べると、打ち合わせや商談などの外出の機会も減り、パソコンやタブレットの前に座りっぱなしの時間が増え、どうしても運動量が落ちてしまいます。出勤するようになっても、商談などはオンラインで行い、運動量が増えない人も多いのではないでしょうか。

すると、血流が悪化し、自律神経が乱れていく負のサイクルに陥りやすくわけです。

体と心を支える技は「リズム」と「運動」

では、どのような対策を取れば、体と心を支えていくことができるのでしょうか。ここでは基本となる2つの技を紹介します。1つはリズム、もう1つは運動です。

自律神経を整えるのには、まず生活に一定のリズムを持つことが役立ちます。

毎朝、通勤していたときを思い出してみてください。前夜に少々飲みすぎたり、夜ふかしをしたりして、「胃がムカムカするな」「眠いな」と思いつつ目覚めても、洗顔、朝食、着替えなどの出勤に向けた準備を行い、家を出て歩き出し、公共交通機関を使ってオフィスに着く頃には、いくらかすっきりした状態になっていたのではないでしょうか。

これは仕事をする日の生活に一定のルーティンがあり、自分なりのリズムが整っていたからです。ルーティンをこなすうち、自律神経の働きが高まっていきます。

少々スタート時点での調子が悪くても、仕事が始まるタイミングではそこそこの状態に戻っている……、そんな変化は誰もが実感とともに体験しているはずです。

ところがテレワーク、リモートワークでは、自分でリズムを組み立て直さなければなりません。職種や職場によってはフルリモートが日常になったり、週に数回の出勤を求められたりと、その形もさまざまです。

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