「姿勢が悪い人」が知らない呼吸という根本問題 「姿勢」と「呼吸」の切っても切れない関係
呼吸を味方につければ自然と姿勢はよくなる
最終兵器とも言える「とっておき」の魔法のフレーズをご紹介しましょう。呼吸を味方につけるのです。「いったい、どうして呼吸が姿勢に関係してくるの?」と、不思議に思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は大いに関係ありなのです。
繰り返される「吸う」「吐く」のリズムは、速くなったり荒くなったりすることもありますが、基本的には寄せては返す「さざ波」のように、穏やかに安定したペースでゆらぎ続けていきます。この止まることのないゆらぎが、日々私たちの体を動かし、私たちの生命活動を支えている原動力です。
実は、呼吸のゆらぎに姿勢や動作を合わせていると、私たちの身体機能はかなり引き上げられます。力を入れずとも姿勢が安定するようになり、動作も流れるように美しく、力強くなっていくのです。
たとえば、テニスのサーブ。まず、ボールを上にトスして、ラケットを頭の上に大きく振り上げる動きに合わせて、息を吸います。次に、少しだけ早く息を吐き始めて、その息に乗せていくようにラケットを振り下ろしていきます。
この方法だと、腕力があまりない方でも、驚くほど力強いサーブを打つことができます。テニスをやっている方は、ぜひ一度試してみてくださいね。
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