「姿勢が悪い人」が知らない呼吸という根本問題 「姿勢」と「呼吸」の切っても切れない関係

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「呼吸」と「姿勢」は、ほとんど一体のようなもの。切っても切れない関係にあります。なぜかというと、どちらも使う筋肉がほぼ同じだからです。いわゆる呼吸筋は、肋間筋、僧帽筋、脊柱起立筋、腹斜筋、腹直筋、横隔膜など「呼吸に関わっている筋肉」の総称ですが、姿勢を維持する働きも兼務しています。

つまり、姿勢のゆらぎも、呼吸のゆらぎも、結局は同じものなのです。しかし実際には、ほとんどの現代人は、呼吸と姿勢がちぐはぐになっています。「呼吸」と「姿勢」がまったく別物だと考えられてしまい、1つのゆらぎとして連動・統合されていないのです。もし緊張などで呼吸が浅くなっていれば、姿勢にゆらぎも起こりにくくなります。

反対に、「気をつけ」のような姿勢で力を入れていては、呼吸もおさえつけられて、ゆらぎは起こりません。別々だと思っていた「呼吸」「姿勢」が実は1つのものだったと気づいたとき、ゆらぎは完成します。

深くてゆっくりした呼吸のゆらぎに導かれて、姿勢もゆらいでいる。姿勢のしなやかなゆらぎの中で、深くてゆっくりした呼吸ができている。これが「美しい」「疲れにくい」「動きやすい」姿勢に最も近い、理想の状態です。

「魔法のフレーズ」で起こる体の変化

では、魔法のフレーズを紹介しましょう。

【魔法のフレーズ】
吐く息で体がゆるみ、吸う息で背骨が立ち上がっていきます。
(そのまま数回、呼吸しましょう)

(イラスト:『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』より
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