「SDGsとビジネス」両立させた女性が続けてきた事 商品化できるようになるまで10年かかった
中小企業こそ取り組みたいSDGs
SDGsというとどこか奉仕活動、やらなくてはならないことみたいな感じでとらえている方も多くいらっしゃるかもしれません。ただ、その重要性が一般的にも認知されてきたいま、特に、私のような宣伝や広告、ブランドイメージの構築に多額の資産を投じられない中小企業にとって、SDGsはビジネスの新しいチャンスを与えてくれるものだと私は思います。一方的な援助では、持続的な活動は難しいのではないでしょうか。自己中心的なSDGsでいい。それで1つの問題が解決されるなら、それはそれで意義のある活動ではないでしょうか。
いま、わたしが代表を務めるスプリングでは、事業の柱のひとつとして、インド伝統の手刺繍やビーズワークを活かしたアクセサリーブランド「MAYGLOBE by Tribaluxe(メイグローブ バイ トライバラクス)」を展開しています。どの商品もインド独自のデザインを取り入れながら、日本の女性が可愛いと感じられるような、日本のトレンドを押さえた繊細でオリジナリティあふれるアクセサリーです。
それまで、これといって目立った産業のないインドの小さな村の女性たちが手に職をつけることで、自立の機会を与えているとの評価を得て、商品のクオリティーだけでなく、SDGsなどの言葉が広がるなか、エシカルなアクセサリーブランドという文脈で評価をしてくださる方が増えてきたのは、本当にありがたいことです。本格的にはじめたのは、2008年。SDGsが浸透するかなり前の話。当時の私は、SDGsをまったく意識していませんでした。
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