意外と知らない銅メダルが英語で「Bronze」のワケ 銅は英語で「Copper」のはずなのになぜ違う?

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金はゴールド、銀はシルバー、では銅は? (写真:Hiroko Masuike/The New York Times)

皆さん、お久しぶりです。デビットです。さて、この原稿を書いている7月下旬、東京オリンピックが開かれています。

さまざまなことで事前に物議をかもしたオリンピックでしたが、各競技で、全力で戦う選手の姿には心を打たれます。ところで「金メダル」「銀メダル」「銅メダル」の色をそれぞれ英語で言えますか?

銅メダルはCopper medalではない

金はゴールド、銀はシルバー、銅は? ん? 正解は「ブロンズ」ですね。しかし「銅=Copper」という英語を習った人もいるのではないでしょうか。しかし銅メダルは「Copper medal」とは言わないのです。

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例えば、銅メダルを獲得した競技について海外の人から、「結果はどうだったの」と聞かれたとき、自慢気に「Copper!」と答えても「それはおめでとう!」とは返ってきません。それどころか、「???」という顔をされて、薄いリアクションしかしてもらえないかもしれません。

【2021年8月11日11時22分追記】初出時、編集上のミスがありましたので、お詫びして表現を改めます。

それでは、「Copper」と「Bronze」はどう違うのでしょうか。正確にはCopperは銅、Bronzeは青銅です。銅は非常に柔らかい金属なので、実際の工業品には多くの場合、銅と錫(Tin)の合金である青銅が用いられます。

英語では銅像はBronze figures(ブロンズ像)といいますよね。あれば青銅でできているからです。銅ではないのです。一方、電気の銅線は銅なのでCopper wireです。このように、英語では銅と青銅を区別しているのですが、日本語ではすべて「銅」です。よって「銅メダル」はGoogle翻訳でCopper medalとなってしまい、薄いリアクションを食らってしまうというわけです。

スポーツ観戦のようなハイテンションで盛り上がりたいときに、言葉が通じず、微妙リアクションしかないのはつらいですね。私も逆の立場で何度となく経験しています。

日本語では1つの言葉がほかの言語よりも広い意味をカバーしていることがあるように思います。例えば色の「青」も、「青い空」と「隣の芝生は青く見える」ではあきらかに違う色ですよね。

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