わかったらすごい「TravelとTrip」の微妙な違い Go To Travelは間違っているし、あっている?

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TravelとTrip、違いはわかりますか?(写真:shimi/PIXTA)

皆さんデビットです。コロナ禍によるニューノーマルな生活、皆さんどうお過ごしですか。最近はGo to Travelなど政府の景気対策で、少しずつ人の流れが戻っているように思いますね。ん? Go to travel??

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私の専門は日本語の古典文法で、英文法はあまりくわしくないのですが、一応突っ込むと文法的に正しくは「Go Travel」ですね。あるいはGo on a trip、Travel to (場所)でしょうか。まあキャンペーン名なので、文法うんぬんは無視してよいかと思いますがちょっと気になりました。こんなネットのコメント欄が荒れそうな話は置いておき、TravelとTrip、違いはわかりますか?

Trip to Europeは、明日から1週間ヨーロッパ旅行に行ってきます。という具体的なイメージ。一方、Travel to Europeは、いつからどのくらいか決まっていない、たぶん夏かな~というあいまいなイメージです。憧れの旅、のようなときはTravelを使います。出張は具体的な計画がある旅なのでBusiness Tripとなります。Business Travelとはあまり言いません。

その点Go to Travelは、なんとなくどこかにいつか旅行に行く、というニュアンスとしては適切な使い方と言えます。

実は国によって違うサンクスギビングデー

久しぶりにちゃんとした英語の解説ができましたが、ここのあたりからちょっと横道にそれた話になります。旅行といいますと、日本ではお正月、ゴールデンウイーク、お盆といった「大型連休」に集中しますね。カナダ、アメリカ、EU諸国などでは、キリスト教文化の影響が強いので、連休も日本とは少し違っています。とくに今の季節はサンクスギビング、クリスマスと大型の休みのシーズンとなります。

アメリカのサンクスギビング(感謝祭)は11月の第4木曜日で、ちょうど日本の勤労感謝の日(11月23日)と同じ時期です。その成り立ちは諸説あるようですが(いいですね、この日本語)有力な説は入植者を助けてくれたネイティブアメリカンに対し秋の収穫と共に感謝するということです。日本の勤労感謝の日も戦前は新嘗祭(にいなめさい)といい、収穫に感謝する儀式です。

両国はまったく違う地域、違う文化ですが、秋になると食物が収穫され、それに感謝するという人間の基本的な価値観には違いはないということでしょうか。

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