意外と知らない銅メダルが英語で「Bronze」のワケ 銅は英語で「Copper」のはずなのになぜ違う?

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ちりも積もれば山となるという言葉のとおり、オリンピックの公式ページによると、金:約32kg、銀:約3500kg、銅:約2200kgが最終的に確保されたそうです。すばらしいですね。

オリンピックで盛り上がったかのように見えたこの取り組み、確かにメダルをリサイクルされた金属で作るというのは、リサイクルの精神の啓蒙としてはいいアイデアだったと思います。

しかし実は「都市鉱山」の取り組み自体は決して目新しいことではありません。日本ではパソコンの場合、2003年から資源有効利用促進法という法律があり、使い終わったパソコンの回収がメーカーには義務付けられていています。回収されたPCはリサイクル業者によって資源として再利用される仕組みがあり、ここが「都市鉱山」とつながっています。

昨今のSDGsブームで、誰もが環境問題に対して意識を持つようになってきましたが、オリンピックをきっかけにこうして以前からコツコツと活動してきているリサイクル業者にも少しスポットライトが当たるといいなと思います。彼らこそ、これからの時代のヒーローではないでしょうか。

ちなみに、家庭向けに買ったパソコンであれば「PCリサイクルシール」というシールが貼ってあるのに気がついたことがあるかと思います。実は、このシールが貼ってない場合でも、2003年以降に生産された家庭向けモデルであれば無償回収してもらえますので、諦めないでメーカーのホームページなどで無償対象か調べてみることをおすすめします。

ジャマイカ生まれのカナダ人が応援するのは

問題はいろいろ指摘されていますが、オリンピックでは純粋にアスリートを応援できるのが望ましいですね。ちなみに私は日本在住で、妻も日本人なので、日本代表を応援します。一方国籍はカナダですから、カナダも応援します。そして、実は生まれがジャマイカなので、ジャマイカも応援します。

たとえ日本代表が敗退しても、まだカナダやジャマイカ代表がメダル争いに残ってくれていれば、応援する楽しみが残っているのがいい点ですが、日本対カナダのような試合になったとき、少し複雑な気持ちになります。

もし「デビット、日本は銅メダルだったよ!」と言っても私の反応が薄かったとしたら、それはBronzeとCopperの問題ではなく、もしかするとその試合の相手がカナダかジャマイカだったということかもしれません。

デビット・ベネット テンストレント最高顧客責任者

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David Bennett

1979年にジャマイカで生まれ、カナダ国籍を持つ。カナダトロント大学大学院卒。早稲田大学にて日本語を習得、学習院女子大学大学院にて日本古典文学を学ぶ。東京でコンサルタントとして社会人キャリアをスタート。AMD社コーポレートバイスプレジデント、および同社のレノボアカウントチームのゼネラルマネージャーを務め、コンシューマー、コマーシャル、グラフィックス、エンタープライズプラットフォームなど広範な事業を手掛ける。2018年5月レノボ・ジャパン社長に就任、2022年6月から現職。古典文学が好き。

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