日本人がトイレを流すのに使う「驚きの水の量」 毎日使っているのに実は知らないトイレの真実

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
拡大
縮小
普段何気なく使っているトイレだが、知らないことは意外と多い(写真:D. Lentz/iStock)

11月19日が、国連が定めた「世界トイレの日」だということを知っているだろうか。私たちは普段何気なくトイレを使っているが、日本のように清潔な水洗トイレがない国が世界にはたくさんある。「トイレを流すのに必要な水の量」や「清潔なトイレがないことのリスク」など、日本人が知らないトイレの真実を紹介しよう。

1日ペットボトル22.5本分の水を流している

トイレってどのくらいの水を使うの?

トイレといえば「水で流すもの」と思う人は多いだろう。水の力を使って排泄物を生活空間から遠ざけている。

この連載の記事一覧はこちら

東京都水道局の「生活用水実態調査」によると、家庭で1人が1日に使う水の量は平均214リットル(令和元年度)程度。そのうちトイレでは21%(平成27年度の同調査)というから、トイレの洗浄に約45リットルの水を使っていることになる。2リットルのペットボトルに詰めたら22.5本。蛇口から直接飲めるレベルに浄水処理された水で排泄物を流していると考えると、なんとももったいない気がしてしまう。

(図表:筆者作成)

だだ、洗浄する水の量は年々減ってきてはいる。TOTOによると、1975年以前は1回に流れる水量は20リットルだった。その後、節水をテーマに改良をはじめ、1976年に13リットル、1993年に8リットル、そして現在の主流は4.8リットルになっている。

1975年以前と比べると、1回に15.2リットルの節水が可能になった。水環境にはやさしいけれど、水道水の経営的には「水が売れない」という事態が発生しているのだがから皮肉なものだ。

なんで洗浄水の使用量は減ったの?

形が平らな「和式便器」から傾斜のある「洋式便器」に変わったから。平らな場所に置かれた物に水をかけて流すより、傾斜のある場所に置かれた物に水をかけて流すほうが、使う水の量は少なくてすむ。さらに水が渦を巻きながら流れる工夫、水を貯めるタンクの改良などが行われ、洗浄水をかつての約4分の1に減らすことができた。

次ページ実は以外と古い水洗トイレの歴史
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT