プレゼンのヘタな人が知らない「話し方」3大要素 内容や演出が物足りなければ人の心は動かせない

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ビジネスプレゼンで誰もが陥りがちな「話し方」のワナとは?(写真:Graphs/PIXTA)
最近は、企業のトップや広報、技術開発などの方々が、社員や株主に対してはもちろん、お客へ向けてメッセージを送る機会、それが公開される機会が増えてきています。一般的なビジネスパーソンでも、会議や営業先でプレゼンやまとまった意見を求められる機会が増し、その傾向は、テレワークが広がり、オンラインでの会議が日常化するなかで、ますます高まっています。
元NHKアナウンサーの松本和也氏は著書『元NHKアナウンサーが教える 話し方は3割』から一部抜粋、再構成して3回連載でお届けします。

「話し方」とは何を指すのか?

拙著のタイトルをご覧になって「ん?聞いたことあるような?」と思った方も多いと思います。『人は話し方が9割』(すばる舎)。「永松茂久さんが書かれたベストセラーからタイトルをパクったの?」と。私も、そう思われてもしかたないとは思います。

ただ、私の言い分もあるんです。それは、それぞれの本の中で解説している「話し方」ということばの指す内容が違っているということ。そして、多くの皆さんが「話し方」とひとくくりにしているものが曖昧だからこそ、プレゼンテーションやスピーチといった人前でまとまった内容の話をすることが苦手な方がいっこうに減らないのだと強く思っています。

まずは、皆さんが「話し方」と聞いて、どんなことを思い浮かべるのか、少し考えてみましょう。

最初に自分の話し方で気になるのは?

「話し方」に関する本、たくさん出ていますよね。昔から多くあったのは「発声・滑舌」について書かれたもの。なぜでしょうか?

私の推測ですが、自分の話している録音や録画を聞いて一番衝撃を受けるのが「自分の声」「自分の滑舌の悪さ」だからでしょう。皆さんも、ご自身の声を初めて聞いたとき「いい声だなぁ」「しゃべりうまいなぁ」と思った方はほとんどいないと思います。

私のお客様のお悩みの中でとにかく多いのが、自分で思っていた以上に「自分は声が良くない」「滑舌がよくない(はっきり話せていない・聞き取りにくい)」というものです。 そんな悩みに答えるために「発声・滑舌」に関するものが「話し方」の本としてたくさん出版されてきました。

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