プレゼンのヘタな人が知らない「話し方」3大要素 内容や演出が物足りなければ人の心は動かせない
皆さんは、プレゼンをする際、自分の話す内容を一字一句原稿に書いているでしょうか?私が会ったビジネスパーソンの中で「はい、書いています」と言った方は1人もいませんでした。大切なところだけ文章化しておくという方は20人に1人くらい。
残りの方のうち半分くらいは、「パワーポイントのノート欄に、箇条書きで書いています」と答え、残りの方は「スライドがあれば話せるので特に何も書いていません」と話していました。
「箇条書きのメモ」があれば話せる?
NHKを退職し、ビジネスパーソン向けのコンサルティングを始めた頃の私にとって、この結果は衝撃的でした。自分が、アナウンサー時代にやっていたこととあまりに違ったからです。
テレビのニュースや生の情報番組で、中継リポートって入ってきますよね。あのときのリポートをしているアナウンサーってその場のアドリブで話していると思いますか?
少なくとも私がいたNHKは違います。緊急報道ではない、季節の話題など企画ものの中継の場合は、前の日、もしくは数日前から現場に足を運び、取材をしたうえで一字一句話すための原稿を書く。書いたものを口に出しては何度も何度も修正し、原稿が決まったら本番通りに動きながら話す練習を本番直前までできる限り繰り返す。話すプロでもこれくらいやるのが普通です。
「アナウンサーは伝えることが仕事だから、それくらいやるのはあたりまえじゃないの?」そう思った方も多いでしょう。しかし、ビジネスパーソンの方のプレゼンだって重要であることは変わらない、いやもっと重い責任があるはずです。
「このコンペで勝てば○億円の売り上げが立つ」というプレゼンを任された課長。「このスピーチで世論の声を自社の味方につける」という使命を負った社長。こんな人にとってのプレゼンは、まさに真剣勝負ですね。
箇条書きがあれば話せる?そりゃ、普通に話すだけなら話せるでしょう。
しかし、その話している内容は、相手の心を動かすだけの徹底したことば選びはできているのでしょうか?
脱線することなく、しっかりと間をとって、ムダのない表現で話す人と適当に話す人とでは、どちらの話をクライアントは一生懸命聞こうとするでしょうか?
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