2022年はいよいよ「深刻な危機」がやってきそうだ 株式市場が伝える「インフレ懸念」の「真実」とは?

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どういうことか、整理してみよう。

第1に、アメリカの国債、MBSという不動産担保証券、それらの買い入れ額の減少額(テーパリング)は2倍に増加(加速)。第2に、これまで現在の同国経済のインフレは一時的とFEDもパウエル議長も説明していたが、今回は「一時的」という文言はFOMC声明文から削除。パウエル議長も一時的という説明を記者会見でやめた。

つまり「インフレは持続する」と根本的に判断を修正した。第3に、利上げは、以前は「2022年はなく、2023年から」と思われていた。だが前回のFOMCから2022年に0.25%に1回利上げの見通しになっていたが、今回は、一気に0.75%(0.25%の利上げなら3回)に変更になった。

つまり、金融緩和は縮小、FEDがいちばん警戒しているインフレは「持続的」と判断を変えた。さらに金融政策においてもっとも重要な金利水準を、投資家やエコノミストの予想していた幅よりも大きな幅の利上げ、想定される中で最大幅の利上げが行われそうだ、と投資家たちは解釈するようになった。これが、FOMCの内容だ。

株式市場の動きを知らせずに、アメリカの金融知識のある学生に「ある中央銀行がこのような政策決定と発表を行った、株式市場はどう反応したと思うか」という試験を出せば、100人が100人「株価は暴落した」と回答するだろう。そして、実際の株式市場の動きを知らされて、愕然とするだろう。

この学生たちは、頭はよくても経験不足なのだろうか。現実を知らない、市場取引経験のない、若すぎるエリートちゃんたちなのだろうか。そうかもしれない。

では、彼らには何が足りないのか。

「金融市場が伝える真実」とは何か?

それは「金融市場が伝える情報とは、真実ではない」ということをわかっていないことだ。では間違った情報なのか?と学生たちは、市場を非難するだろう。「市場は嘘を伝えるなんて、使えない。経済実態を反映しないのもおかしい!」と怒りをあらわにするかもしれない。

そうではない。実は市場は常に真実を伝えている。しかし、それは、実体経済の状態に関する真実ではなく、投資家のセンチメント、気持ち、意図をあらわにしている、つまり、投資家の欲望の真実を伝えているのである。

現実世界の事実、真実は調査、分析すればわかる。しかし、投資家という生身の人間の心のうち、真の欲望、下心は、本人に告白してもらわないとわからない。しかし、市場は、その告発を、取引という彼らの行動を媒介して、われわれ、外部の人間に伝えてくれる、これ以上ない貴重な真実を伝えてくれる場所なのである。

これは、行動ファイナンスを(きれいごとではない、教科書に載っていない行動ファイナンスでないといけないが)学べば、心に刻み込まれることであるから、上の想像上の学生たちは、現実社会の経験も不足しているが、学問の研鑽も不十分といえるかもしれない。

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