
持参のタッパーでホカホカのおでんを頂く。私の好きなコンニャクと昆布を山盛り入れすぎてフタが閉まらないありがたさ……(写真:筆者提供)
疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第36回をお届けします。
「お金が足りない!」という心配にサヨナラ
さて、前回、前々回と、ちょっとしたオマケ話をするはずが思いのほか2時間ドラマのような壮大なストーリーになってしまったので、これ以上脇に逸れて自分でも何を書いていたんだか迷子になってしまわぬうちに、ここらでグイと話を元に戻させていただきます。
ま、読者の方もきっと覚えておられないと思うので、ここで改めて、そもそもいったい何を語ろうとしていたのか、簡単に復習しますね。
テーマは「もらって暮らす」。
私は今、生きてくために必要な多くのものを「買う」ことなく「もらう」ことで生きておりまして、自分でも思ってもみなかったそんな魔法のような暮らしを実現するためのノウハウを、ぜひとも皆様にお伝えしたいという趣旨でありまして。
ナニ別に難しいことはない。というのは、実は世間には今この時も、ありとあらゆるものを「あげたりもらったり」しながら暮らしている人々がちゃんと存在するのだ。
田舎だろうが都会だろうが関係なし。その世界にうまくアプローチすることさえできれば、生きていくためにはものを「買う」という一択しかないと頭から信じ込み、「お金が足りない!」「老後はどうする!」という出口なき不安や不満を抱えたまま貴重な一生を終えるという悲劇から簡単にサヨナラすることができるのである。
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