歴史的高値の今こそ役立つ「株価チャート」分析術 上場来高値が相次ぐ中では長期の視点が大切だ
株式市場では、上場来高値を更新する銘柄が相次いでいる。日経平均株価も31年ぶりの高値水準まで戻っている。そのような歴史的水準にあるときは短期の視点では見誤る。
「木を見るより森を見ろ」。現在の株価位置を10年以上のスパンで鳥瞰し、売り目標・買い目標を判断するのに有効なのが月足チャートだ。株価チャートは、1日や1週間の値動きを1本のローソク足で示した日足や週足よりも、1カ月単位の月足で見ていくことが重要になる。
上場来高値を更新した銘柄の目標の立て方
週刊東洋経済12月13日発売号は「株の道場 新年相場編」を特集。『会社四季報』2022年1集新春号を先取りしたランキングや新年相場の注目点をまとめている。
株価にはフシがある。多くの投資家が売買タイミングの目安にする水準のことだ。1万円などキリのいい価格がフシになることもあるが、わかりやすいのが前回につけた高値水準だ。
そこまで上がると「目標達成」としてひとまず利益確定売りをする投資家が多い。
しかし、上場来高値を更新した銘柄は、過去のフシがなく青天井だ。どこを目標にすればいいかわからない。そうした場合の目標の立て方について解説しよう。
具体例として、足元の株価が上場来高値に接近しつつあるソニーグループを見ていこう。
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