「PERで株価を割安」と判断する人に伝えたい盲点 1株純利益の変化も「ものさし」としては重要

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PERの分析方法を解説します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
会社員として働きながら、成長株で3億円超の資産を築いたはっしゃん氏の投資法は決算短信を分析し、高い成長が見込める企業への中・長期投資で資産を増やす「成長株投資」です。今回は株価の割安、割高を測る指標とされるPER(株価収益率)の分析法について、はっしゃん氏が解説します。
※本稿ははっしゃん氏の新著『株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える決算書「3分速読」からの"10倍株"の探し方』を一部抜粋・再構成したものです。

PERの変動要因は株価と1株純利益

一般的に株価が割高か割安かを測る指標として知られるPER(Price Earnings Ratio=株価収益率)ですが、初心者向けの簡単な指標というわけではなく、実は使い方の難しい指標です。

PERの計算式は「株価÷EPS(1株純利益)」ですから、その変動要因は株価とEPSの2つです。分子の株価が安くなればPERは低下しますが、分母のEPSが増えてもPERは低くなります。

ここで「PERは株価が割安か割高かを測るものさし」という固定観念があると、EPSの変動を軽視してしまいがちですが、実は「ものさし」としてはEPSの変化も非常に重要です。

それではPERを深く読み解くために必要な基本項目を見ていきましょう。

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